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【社員インタビュー】機械と遊び、会話するレジェンドに聞く(藤原豊さん)

皆さん、こんにちは。日本ニューノーズルで技術から採用まで幅広く担当している製造部の田中正之と申します。

望月社長からバトンを引き継ぎ、今回から私が弊社の理念や取り組み、従業員のインタビューなどをnoteでご紹介していきます。よろしくお願いいたします。

日本ニューノーズルは、主にプラスチックなどの素材を加工する射出成形機の部品を製造している会社です。以下の3つを事業の柱としています。

①部品を生産・販売する製造事業
②サービスパーツを生産・販売するサービス事業
③現在進行中の新規事業

今回の従業員インタビューは日本ニューノーズルのレジェンド、製造部の藤原豊さんです。機械を熟知する藤原さんは遊び心を忘れず、まるで機械との会話を楽しむように操作しています。


プロフィール

・名前:藤原豊さん
・社歴:入社17年目(中途入社)
・仕事:NC旋盤、精密内面研磨機などあらゆる機械を操作、後進の育成

異色の経歴と転職の決め手

― 日本ニューノーズルに転職した経緯を教えてください。
私は39歳まで、父が経営する静岡市清水区の鉄工所で働いていました。鉄工所を閉めたタイミングで、望月社長に声をかけていただきました。望月社長は会社が現在の葵区に移転する前、清水の青年中央会で会長をしており、私は傘下にある組合青年部の会長だったので面識がありました。望月社長の考え方を知っていたので、この会社で働いてみたいと思いました。

― どのようなところに惹かれて、働いてみたいと感じたのでしょうか?
清水区にある鉄工関係の会社は、静岡県内の取引先と昔ながらの付き合いをするところが多いです。その中で、日本ニューノーズルの取引先は主に県外で、機械も当時から海外製のものを積極的に導入していました。外に目を向けている部分は私が勤務していた鉄工所と共通しており、もう一度、同じ舞台で勝負したいと思いました。

― 入社前は、どんな印象を持っていましたか?
良い機械が入っている印象がありました。機械の性能はもちろん、個性のある機械、コンセプトがしっかりしている機械が揃っています。他の会社では触れないような貴重な機械があって、うらやましさもありました。実は鉄工所を閉めた時、この仕事を離れようと思っていましたが、望月社長に高く評価していただいて、お世話になることにしました。

<若手従業員に知識や技術を伝えている藤原さん>

担当している業務と仕事の楽しさ

― これまでに担当してきた業務と現在の仕事内容を教えてください。
最初はNC旋盤を担当しました。その後は内面研磨機、マシニング、放電ワイヤー、さらにロボットにも携わりました。今は若い世代の育成が主な仕事です。私は機械を使うのが好きですし、自分でやった方が早いので代わりに作業をしたくなる時もありますが、できるだけ若い従業員が機械に触れるチャンスを増やしています。人を育てて機械を扱える人を増やした方が、会社の戦力アップにつながります。自分の役割は現場をコントロールするゲームメーカーだと考えています。

― 若手の指導や育成で心掛けていることはありますか?
自分が持っている引き出しは全て開けて見せています。知識や経験は惜しみなく伝えて、若い人たちに役立ててもらえたらと思っています。私が直接教えるのは、年齢が一回りくらい下の世代です。一番若い20代の従業員には、私が直接指導した世代を通じて仕事を覚えてもらっています。自分の子どもと同じくらいの世代とも垣根なくコミュニケーションを取りたいと心掛けながら、年齢が近い方が伝わりやすい面や質問しやすい部分があると考えているためです。

― どのような時に転職して良かったと感じますか?
機械を触っている時ですね。ここには、他の会社にはない機械がたくさんあります。機械を見ると、「一体何者なんだろう?」と興味が沸きます。仕事をしているというより、遊ばせてもらっている感覚です。新しい機械が入った時は、社長にも「先に遊ばせてもらいます」と伝えています(笑)。

― 例えば、他の会社にはない珍しい機械には、どんなものがありますか?
入社した時、部品の穴を研削する「内面研磨機」を複数持っていることに驚きました。ほとんどの会社がNC旋盤で代用しています。内面研磨機は高額ですが、緻密な作業が可能です。それだけ、この会社では品質の高い製品をつくる技術があり、お客さまから多くの注文をいただいています。ワイヤーに電流を流して加工物を切断する「放電ワイヤー」があるのも、部品加工の会社では珍しいです。

<機械の種類も数も豊富な日本ニューノーズルの工場>

レジェンドが語る機械のおもしろさ

― どのようなところに機械のおもしろさを感じていますか?
機械には、それぞれの特色やコンセプトがあります。どういう意図でつくられたのかが分かった時や、上手く動いた時は楽しいです。以前、うちの会社にあるドイツ製の研磨機が思い通りに機能しない時がありました。最初は出来が悪い機械だと思っていましたが、マニュアルを読み込むとすごさに気付きました。

使い道に自由度がある日本製の研磨機と違い、用途が絞られているんです。特定の作業に対して、ものすごく考えられていて、高い技術が詰まっている機械でした。もっとドイツ人について知りたい気持ちになったほどです(笑)。海外の機械が多い日本ニューノーズルで働いていると、機械を通じて他の国のバックグラウンドが見えてくるおもしろさがあります。

時代背景が反映されるところも、機械の興味深いところです。ひと昔前の機械は長持ちさせるため、土台の部分に費用をかけていました。作業の速さを追求した機械が重宝された時代もあります。こうして色んな機械に触れているうちに、気付いたら今に至っています。

<機械とともに人生を歩んできた藤原さん>

今後のビジョンと求める仲間

― 藤原さんは11月に搬入が予定されている機械のオペレーターも任されています。今後のビジョンを教えてください。
父の鉄工所で働いていた頃を含めて長年、機械に携わってきました。それでも、まだまだ分からないことがありますし、まだまだおもしろいことがあると思っています。ずっと勉強する必要性を感じています。ただ、勉強している感覚はあまりなくて、むしろ遊んでいる感じです(笑)。

まだ買ってもらいたい機械もあるので、社長にお願いしていくつもりです。実際に機械を動かすのは若い世代になりますが、彼らに主体性を持って働いてもらえる環境を整えるのが自分の最後の仕事かなと思っています。

― この会社に向いているのは、どんなタイプの人だと思いますか?
私の言葉で言えば、一緒に遊んでくれる人と仕事をしたいです。製造業は品質にばらつきを出さないため、同じ作業を繰り返す面があります。でも、それだけでは、おもしろくありません。私は、新しい機械で遊んだり、今よりも品質を高める方法を考えたりするところに仕事の楽しさを感じています。好奇心やチャレンジ精神は、どの業種にも大事です。言われたことを消化するだけではなく、好奇心やチャレンジ精神を持っていると気付けることが増えて仕事のおもしろさを見つけられるはずです。

<望月社長(右)と談笑する藤原さん>

社長が感じる藤原さんの長所

― 望月社長に伺います。藤原さんの印象を教えてください。
挑戦する気概がある方ですし、鉄工所で企業経営をした経験や信念が今に生きていると感じています。何歳になっても挑戦する気概がある人は、とても魅力があります。

― チャレンジ精神は、望月社長が従業員に期待するポイントの1つですか?
製造業に限らず、どんな仕事でも大切だと考えています。チャレンジ精神は人を成長させ、それがない組織は弱くなってしまいます。挑戦する気概のある人になるためには、攻めも守りもバランス良くこなして結果を出す必要があります。本物の挑戦者であれば、上司からも部下からもかっこいいと思われます。藤原さんには、本物の挑戦者であり続けることを期待しています。

以上、藤原さんのインタビューをご紹介しました。次回は、私たちの会社には欠かせない「磨き」についてお伝えします。単純に見えて、実は奥が深いんです。noteの更新を楽しみにしていてください。

■会社HP
http://nihon-new-nozzle.co.jp/

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