劇場版どうぶつの森

小学生の時、『劇場版どうぶつの森』を映画館に観に行った。



その映画の前売券には、レアなきんのどうぐをもらえる権利がついていた。


親のものと合わせてだったか、きんのどうぐを二つもらえることになっていた。

わたしはきんのつりざおときんのあみを選んだ。

この二つは、それぞれサカナとムシを全種類つかまえなければ、手に入れられない代物なのだ。



ここで、私とどうぶつの森との関係に触れておきたいのだが、

映画公開当時プレイしていたDSソフト『おいでよどうぶつの森』は、誕生日かなにかのきっかけで買ってもらった。


自分の住む村は、まち村と名付けた。

村とは反対の言葉を組み合わせるとは、我ながら、自分のセンスには脱帽である。


そんなまち村は、発展の度合いを示す一つの指標であるおみせの大きさも、3/4段階目のたぬきちスーパーとなり、それなりに発展していた。



映画館できんのどうぐをもらい、

その後少しして、まち村のデータを消した。


なんか門のかたちが他のがいいなとか、そんな、大したことない理由だったと思う。


もちろん、きんのどうぐのデータもふっとぶこととなったのだが、当時のわたしはいささか頭が悪かった。


家では泣き叫び、母にゲームソフトを購入した店舗に電話をかけさせるなど、たいへんな無理をさせた。

当時はごめんねとも思わなかったが、今思い出すと、いたたまれない。


どうぶつ村やホヒンダ村、コトブキ村など、いくつかの名前を経て、最終的にはりんご村となった村でプレイをしていると、

私史上最も発展した村はりんご村となり、

いつの間にかまち村への未練は消えていたが、

岩があるタイプの滝なのは、まち村だけだった。