雨を乾かす光

すごく生きづらい。

良くならないどころかむしろ弱い者を虐げるように変わっていく世界に絶望する。
ネットの中はゴミばかり。
他人が気づかないことに気づいて一人で苦しくなる。
ドッキリがどうしても見られない。

自分で死のうと思ったことはあまりないが、生きるのをやめたくなる瞬間はよく訪れる。全てを捨ててどこかに逃げ出したい。

でも、そんなことはしない。
なぜなら、地獄の中で生きるということを、星野源という人間が教えてくれたから。

「生きづらい」「絶望している」と彼はよく口にする。その言葉にはナルシシズムも悲観もない。ただそのことに向き合い、受け入れ、生きているように見える。

星野源の曲は、生を無闇に賛美するわけでもなく、死に光を見出すわけでもない。でも、どれを聴いても、生きようと思う。死ぬのは怖いし、できれば未来は見たい。少しでも多く今を作って、未来に笑顔で会うのだ。

彼に出会っていなければどんな人生だったろうとたまに考えることがある。沖縄で生きる少女のことたちも、シスジェンダーという言葉も、深夜ラジオという空間のことも知らずに生きているかもしれない。そう考えると、13歳で星野源という人のことを好きになってから、私の世界は随分と広くなったし、私の血肉の大半は彼の影響を受けているように思う。

突き詰めれば「好き」という一言に落ち着いてしまう。色々書いたけれど、曲も演技も文章も、ただ好きなだけである。でも、それを生み出している人の中身にものすごく惹かれるし、多分一生好きだろうなという確信がある。

どんなに頑張っても世界は変わらない、確かにそうかもしれない。けれど、少なくとも私の世界は貴方によって確かに変わって、彩られている。

貴方に生かされています。貴方のことをずっと応援します。貴方がなるべく健やかであることを、心から祈っています。

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