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ストレートの妙

 消えゆくかと思われた連作、結構続いて第三弾となった夜の公園遊戯シリーズ次回城之内死す。

 、、、硬式球を投げてみると、すごい変化球になっている気がするのである。吸い込まれるように落ちるボールが投げれるのである。いきなり浜の大魔神越えである!やったね!

 何球か投げているうちに、ふとストレートが投げれないことに気付く。

 「ストレートなんて基本の基本の基本で誰でも投げれるでしょう」っと思っていた愚民の一人です。私は。

 よく調べてみると、ストレートこそ変化球であることを発見するに至った。おもっきり腕を振りつつ、人差し指と中指をひっかけ、強烈なバックスピンを硬式ボール君に与えるのである。すると縫い目くんが空気を必至でかきわけまくって、重力にあまんじて落ちようとするさぼりなボール君を引き上げてくれるのである。結果、浮き上がると錯覚するような、すいーーと伸びるストレートが完成するのである。

 つまり、普通に投げるとボールは万有引力の法則にしたがい地球という巨大な質量を持つ球体に吸い寄せられて、「落ちて」しまう。その自然の摂理にバックスピンで抗おうとするのがストレートなのである。

 すごい変化球を著者がいきなり投げれた理由もここにあるのだ。普通に投げると変化球になるという逆説がなかなか、、ね。


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