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カノジョに浮気されていた俺が、小悪魔な後輩に懐かれています1 感想

こんにちわ。
犬っころといいます。

今回は角川スニーカー文庫、御宮ゆうさんの「カノジョに浮気されていた俺が、小悪魔な後輩に懐かれています1」の感想を書いていきたいと思います。
この作品はすでに4巻まででており主に大学生同士の恋愛ラブコメ作品でかなり人気になってます❗

自分も名前と挿し絵をみて一目惚れで買ってしまった作品でしたけど読んでみてその期待はさらに上がりました。
2巻から4巻までの感想も別途書きますのでまた読んでもらえると幸いです。






あらすじ

クリスマス直前に彼女に浮気された大学二年・羽瀬川悠太。
そんな絶賛傷心中の俺の家に——今日もあいつが遊びにくる。
なにかと俺をからかってはケラケラ笑い、勝手に家にまで上がり込んでくる無用心な後輩・志乃原真由。
「私が慰めてあげましょうか? って、凹(へこ)んでる先輩かわいいー!」
普段は、こんな具合に俺をもてあそぼうとするくせに。
堕落した俺の生活を見かねてうまい飯を作ってくれて、酔って帰ったときも介抱してくれて……
「先輩に、もっと好きになってもらいたくて」
二人きりのとき、俺にだけ見せるその顔は、ずるいだろ。



1巻の率直な感想

①大学生のリアルに近い恋愛模様をみているようで先が楽しくなった。
②キャラ一人一人に対して味があり裏の闇がありそうな一面も合わさり面白い
③説明もそこまでなく読みやすい
④キャラがみんな可愛い。
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①大学生のリアルに近い恋愛模様をみているようで先が楽しくなった。
ライトノベルの小説としては大学を舞台に展開される作品は多くなかったので読んでいて新鮮な気持ちと自分も大学時代を思い返した時、こんな恋愛もあったなぁと懐かしさを覚え共感をもてました。

でも流石にヒロインとの出会い方は中々あり得ないのでそれは主人公が羨ましいとは思いましたが。。(笑)

実際の話の内容としては彼女に浮気をされて別れた悠太が傷心しているところサンタの姿をしてバイトをしていた真由にぶつかったことがきっかけです。

うーん。日常でもありそうですけど中々レアですよね(笑)

そして普通に真由可愛いです。。
この出会いがきっかけで悠太と真由は関係を続けていきます。

②キャラ一人一人に対して味があり裏の闇がありそうな一面も合わさり面白い

この作品に登場するキャラは今のところ4人
画像参照

まずこの作品にでてくる女性陣可愛すぎる。
特に自分は彩華さんが一番好きです。
1巻は主に真由と悠太の絡みが多いですが巻が進むにつれて各キャラの内情や想いが描かれていて本当に読みやすい作品だと感じました。

巻の流れとして
1巻:真由メイン
2巻:彩華メイン
3巻:礼奈メイン
4巻:真由メイン

ですかね。2巻の彩華さんの高校生時代の話は読んでて切なくなり一気に好きになりました。
2巻の感想はまた書きます。

③説明もそこまでなく読みやすい。
自分は相変わらず活字慣れをしていないので説明口調のものは苦手です。
しかしこの作品は基本、登場人物達の会話がメインになっているので頭に入りやすくテンポも良いのですぐに読み終えてしまった印象です。

④キャラがみんな可愛い
相変わらずえーるさんが書く女性陣は可愛いと感じます。
一人一人キャラの特徴やしぐさ等、小説の場合、少ない情報から読みとる必要がありますがそれが差別化としても描かれていてすぐに覚えることもできました。


1巻で一番印象に残ったシーン

元カノ、礼奈と遭遇したシーン
ここは読んでて「うっ」と胸を刺す場面でした。
真由の誕生日プレゼントを買うために彩華とデパートにいきますがそこで偶然、元カノの礼奈と出会ってしまう場面。
普通なら気まずいことこの上ないですよね。
自分も当事者ならそんな気持ちになります。

この場面で悠太の心情が描かれています。

言いたいことは今更なにもない。浮気をされた次の日に別れて、その時も礼奈は何も弁解はなかった。別れよう、そう告げた俺に礼奈は無言で頷くだけだった。
たった二ヶ月。言葉にしてみれば短いかもしれないが、別れた当初は一日過ぎるのが吐きそうになる程遅かった。だから感覚としては、随分久しぶりの再会。礼奈が彼女だった時は、あれだけ大切に想い、好きなだけではとても形容し切れない色んな感情があったけど。別れてしまえば、それもただの他人になる。

この心情は読んでて切ない気分になりました。
今まで好きだった人の裏切りという浮気を目撃し苦渋の決断で別れを告げた悠太は現実に生きている私達と重なる想いがあり共感してしまいました。
あー切ない。

しかし、面白いのはここから。。

今は、会った瞬間こそ気持ちは乱れたが、それも別れた直後に比べたら全然ましだ。これからは、時間が解決してくれる。
「その、また会える?」
「ーーーはっ?」
返事をしたのは俺でなく、先程から黙っていた彩華の方だった。礼奈も驚いたように彩華を見る。
「あんた、正気?」
その声には、たっぷり侮蔑が込められていた。
礼奈もその一言で察したのか目を逸らして足早に店を後にした。通りすがりに「またね」と残して。

まさかのまた会いたい宣言には読んでて自分もはっ?と同調しちゃいました。
しかも答えたのが悠太でなく彩華だったことにさらに驚きでもありました。
ここでの心理描写として礼奈はまだ悠太に対して恋愛感情があるのでは?と思いますね。
加えて悠太の代わりに彩華が答えたことで親友として心配した上で発言したのかなとも思います。

ここは実際に遭遇したら修羅場ですよね。
でもこの場面で本当に彩華は悠太のことを想っているのだとほっこりしました。
こんな親友がほしいです(泣)






最後に1巻のネタバレ

ここからは1巻のネタバレになるので知りたくない方はブラウザバックをして下さい。

流れとしてはプロローグからあとがきまで1話の間がそこまで長くなく話が区切られています。

1巻の流れとしては

~プロローグ~
礼奈と別れた回想から始まり大学で彩華と話しているところから第一話に繋がる。
~第一話~
サンタのバイトをしていた真由と知り合いクリスマスイブを真由と過ごす
真由自身も彼氏に浮気をされてしまったらしく復讐として悠太と食事をした。
~第二話~
クリスマスの日に彩華主催の合コンに参加
その際、真由の彼氏の元坂も参加しており空気が悪くなったところで更に真由が乗り込んできてプチ修羅場になってしまう。

帰りの時、彩華から真由とは昔の知り合いだと教えてもらい二人の関係に闇があるのだと知る。
~第三話~
大学で真由と会い、その際、あの時の恩返しをしたいと言われ悠太は何をしてほしいかと考え、咄嗟に「家事」と答えてしまったことでその日から真由が家の掃除やご飯を作り始める。
そこで真由の家事力の高さをみて真由の印象と評価が悠太の中でわかっていくことに。
真由自身も今の悠太との生活が心地よくなってきており悠太の見方が変わった話となっている。

~第四話~
彩華とデパートで買い物にいく場面から始まる。
買い物と食事をしその時、お互いもう大人なんだと感慨深いながらお互い想いに耽っている。
最後に彩華が「大人になっても、よろしくね」と言った言葉は読んでいてこんな友達関係あったらいいなと読んでいて感じました(泣)

その後は、真由がまた家に上がりこみエッグベネディクトを作ってもらう。
そこで悠太は改めて真由が料理が好きなんだなと感心し印象が色濃くなっていく。
真由も最後の場面で友達に合コンに誘われるがそれよりも悠太と一緒に過ごした方がよいという気持ちの変化がでて四話が終わる。

この辺りから真由にとって悠太の存在が大きくなっている感じがわかり応援したくなりました。

~第五話~
いつものように家で真由と一緒にいるところから始まる。
もう半同棲状態な気がしますか。。。。
そこで明日、真由の誕生日だと知らされる。
悠太は真由の好みがわからなかったため、次の日、彩華とデパートで誕生日プレゼントを一緒に買いにいくことになる。
そこで偶然、元カノの礼奈と会ってしまいプチ修羅場と化す。
この場面の彩華は本当に悠太のことを慕っているのだとわかる場面だなと感じました。

その後、自宅に帰ると真由がおり、今日買った誕生日プレゼントを渡す。

少しいい雰囲気になった際、彩華が悠太の家に訪れ二度目の修羅場と化す。
真由「彩華先輩ってこんな時間に家に訪問してくるような非常識な人だったんですね。」
彩華「。。。あら、付き合ってもいない男の家にこんな時間まで入り浸る未成年に言われたくないけど」

こわっ。。
こんな場面一生出逢いたくないです(泣)

~第六話~
次の日、昨日のことを引きずっている彩華と遭遇。
かなり機嫌が悪く確実に昨日のことが関係していると思うが鈍い悠太は気づかない。
なんで苛立っているのか何度も聞くうちに彩華が降参したように「テスト前だからね。」と更に「大体、人に頼むなら等価交換してよね。私が休んでた授業ノート取っててくれるとか。そんなんだから相手にされないのよ、あのボンクラたち」「私だって同じ時間を授業に費やしているのに、なんで何の得もない人にノートを渡さなきゃいけないんだか」

苛立っていたのは彩華の周りの男性陣に対してでしたね。
悠太もその行動をしたことがある身として彩華に謝罪する。
しかし、彩華からは「別に、あんたはいいのよ」と言われわだかまりがなくなりお互い笑みになり場面は終わる。
なんだかんだ彩華は悠太のこと好きなのか微妙な行動をとっているのでそわそわします(笑)

~第七話~
悠太が所属しているサークル活動の場面になる。
6話の最後で真由に捕まり逃げるようにサークルにきたが真由もついてきてしまう(笑)
そこで悠太の友達である藤堂が登場し和気あいあいとサークル風景の話が中心となるなり場面は終わる。

この話はサークル内での悠太の立ち位置や友達関係が挙げられていて読んでいてほっこりしました。
真由のジャージ姿も可愛かったです(笑)

~第八話~
サークル後、真由と一緒にカフェに入るところから始まる。サークルの感想の話をしていたが話の途中で真由が元バスケ部だったことがわかる。しかも彩華と同じ部活の先輩、後輩同士とわかり悠太もその時、二人の関係性を知ることに。
夜、帰宅後、彩華から愚痴の電話の場面に変わり、昼間のことが気になった悠太は彩華に部活のことを聞いてしまう。
その直後、空気が重くなり悠太も空気を読んで引いたことでこれ以上の雰囲気にならずに終わり悠太も今の正直な気持ちを彩華に伝えたことで彩華から自身も悠太のことを大事に想っているのがわかる場面でした。

この第8話は今までの空気とは違い彩華の過去に触れる部分もあってお互いに見えない距離があるんだなと感じた場面でした。
彩華の過去がめちゃくちゃ知りたくなりましたね。

~第九話~
この話は彩華の所属するサークルの飲み会から始まる。そこで以前、彩華主催の合コンで知り合った月見里奈月と出会い楽しみながら飲み会がスタートする。
乾杯の前に来期の代表から挨拶があったのだがその代表が欠席とのことで急遽、副代表である彩華が挨拶を担当する。
そのとき、悠太は改めて彩華が高校時代から変わったんだなと懐かしく思いつつすごいと思った場面でした。
その後、飲み会が進み、悠太の携帯に着信が鳴る。
その相手は元カノの礼奈だった。
「突然ごめんね?」
「別に。電話かけてくるなんてほんとに久しぶりだな」
「うん。。ラインはブロックされてるかもって思って」
「。。いや」
「今忙しかった?」
「ちょっとサークルの飲み会なんだ。用件あるなら手短に頼む」
「分かった。この前ばったり会った時も言ったけど、また会えないかなって思ってさ」
「いや、遠慮しとく」
「どうして?」
「ーーー関係ないだろ。もう連絡してくんな」
「。。。そう」
「私、浮気してないから」

ここで電話は終わる。
上記の会話中に悠太の心情も描かれていますがすごいもやもやしますね。
というか最後の礼奈の爆弾発言は読んでて「えっ?」と思ってしまった。
でも確かに礼奈側が浮気をもししてたならここまで悠太を気にかけるかなと不信になっていたのもあり少し納得したけどその上でわからないことが1つ。

なぜ、別れの際、弁解をしなかったのか?

何か理由はあるんだろうなと思いつつ次巻以降明かされるものかなと思いました。

~第十話~
飲み会が終わり自宅に帰ったところから始まる。
例のごとく真由が自宅におり悠太も飲み会で酔っていたのか真由に泊まるかと促し真由は応じる。
寝る際、真由が悠太に今彼女がいるかなど踏み込んだ質問をするが酔いのため、悠太は普通に返答する。
その時、真由は悠太に信頼してもらえているのだと嬉しい反面、もっと先には踏み越えれないことを思い悠太に伝える。
「私、決めました。」
「何を?」
「先輩にもっと好きになってもらいます。」
「何いってんだ急に」
「だって、これだけ一緒にいるのに話してもらえないってなんだか悔しいじゃないですか。先輩が自然と話したくなるくらいの関係になりたいです。」

一種の告白にも似た発言でした。
普通に勘違いしますよ(泣)
でもこの場面で真由と悠太の関係性がもっと深くなっていきそうな感じになりました。
最後に彩華と悠太との会話のエピローグがあり1巻が終わります。


これからどう真由との関係が深くなっていくのかめちゃくちゃ楽しみでならないです。
そこに彩華と礼奈がどうやって入り込んでいくのか次巻以降更なる楽しみでもあります。


ここまで読んで頂いた方がいましたらありがとうございます。
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『蛇足』
大学時代に戻りたい今日この頃(泣)












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