場所の宗教

 本日MacBook Airを購入致しました。スペックは一番低く、消費税込みで約11万円です。Apple storeではなく家電量販店で購入致しました。

 さて、店頭で興味をそそられる、そして考えさせられる言葉を耳にしました。それは「Appleの商品を買うならApple storeでしょ」です。この言葉を発した少年グループの真意は、本人たちに伺っていませんので分かりませんが、考察のネタとして非常に有能だと思います。

 Apple製品だからAppleの店で買う。一番シンプルな思考です。Apple製品を売っている場所がAppleの店ではないということでブランドイメージが崩れていると考えられます。よって、家電量販店のApple製品は劣っているとなります。

 さて、このApple製品はAppleの店でという思考は、場所の繋がりを重視していると言えます。日本人の宗教観の一つである、場所の宗教。心にはそれぞれの宗教、つまり仏教、キリスト教などがインストールされており、場所それぞれで切り替えができる、しているということです。日本人の心には仏教アカウントやキリスト教アカウント、今回はAppleアカウントがあり、器用に使い分けているというイメージです。

 Apple製品はAppleの店で買うというアカウントが備わっていて、切り替えをしていないことになります。クリスマスに念仏を唱えると奇妙という感覚なのでしょう。だからこういった思考になると考えられます。デザイナーズブランドにも同じことが言えます。例えばルイヴィトンを購入するならルイヴィトン直営店がいい、取り扱い代理店は嫌だとなります。場所でアカウントを使い分けることで担保されるのは安心保証です。疑うことなく購入する事ができるので、無駄な脳のエネルギーを使わないで済みます。脳は全体のエネルギーの20%を消費しますので合理的です。また、友人に話すときに正規店ですと見劣りしません。また、銀座、新宿、表参道など場所オプションをつけることによりステータスを向上させる事ができます。日本は古来、土地を仲介とした封建制度を確立していました。土地にステータスを感じる名残が未だに残っています。

 では、Appleは米国の会社ですので米国に行って購入する事が最大のステータスです。もとい、生産工場で直接が最高でしょうか。もはやファクトリーブランドです。しかし現実的ではありませんので、実行に移し難いです。商品を取り扱っている店は取り扱い許可を得ていますので、Appleアカウントのままでいる必要はないと思いますが人それぞれですので全く問題ありません。

 場所の宗教は、一種の場所のキャラクターと言い換える事ができます。仕事場ではハキハキしているが家に帰ると静かになる。学校だと静かなのに家ではうるさくなる。いつも同じアカウント、キャラ、宗教のままの人もいればそうではない人もいますので、切り替えを観察することは面白いかもしれません。私は仕事場ではテンションが上がりますが家ではゆっくりしています。しっかりとアカウントを切り替えています。場所の影響力は人に対して多大です。

 

 

バナナを購入したいと思います。メロンも食べてみたいです。