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ナイジェリアチンパン、謎の民間療法に捕まる①

松ぼっくり杖をついて食料の買い出しに出かけました。お気に入りのチンパンリュックを背負い牛歩をしていたところ、白装束の霊長類に声をかけられました。

1、そこのお方、お荷物をお持ち致しましょうか。

(シロテテナガザルみたいだ)宜しいのですか。ではお言葉に甘えてこのチンパンリュックをお願い出来ますでしょうか。

2、こちらですね。大丈夫ですよ。ヒトとチンパンジーがお互い手を取り合いながら助け合う、そのような世界を私は望んでおります。

なんと崇高な哲学をお持ちなのでしょうか。感謝致します。

3、いえいえ。ところで、お買い物ですか。宜しければお付き合いしますよ。

本当ですか。助かります。ではお言葉に甘えて。

(買い物後)

4、実は近くに車を止めていまして。乗って行かれますか。

貴方のような方に出会えて私は幸せです。宜しくお願い致します。

5、問題ありません。つかぬ事をお伺いしますがお怪我の具合はどうですか。

お医者様からは順調に回復しているとの診断を受けております。ティラノサウルスのお肉と骨を食べて自分なりにも頑張っております。また、カブトガニの血液(コアグロゲン)を飲んで感染症予防もしております。

6、(ティラノサウルスとカブトガニ…)お怪我のお役に立てるかと思いますので、もし宜しければこれから私が経営をしております診療所へ行きませんか。

それは素晴らしいですね。事のついでとはなんですが、お願い致します。

7、では参りましょう。

バナナを購入したいと思います。メロンも食べてみたいです。