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大学入試の日本史

大学入試で日本史の勉強方法が分からない。日本史の得点がなかなか上がらない。日本史の勉強方法で流れが大事と言われているけど一体どういうことを示しているのかハッキリしない。音読って大事なのか。勉強過程で抱く疑問だと思います。

[左から右?]

日本史はどうしても時代の流れがありますので、左から右へと進む数直線を思い浮かべて、その前後関係、そこから上下へと広げていく意識となってしまいます。左から進む勉強ですと正法・像法・末法と順にお釈迦様の教えが衰退していく過程と同じように、過去に勉強した箇所の詳細は忘れ去られてしまいます。そして、末法状態となってしまった既習範囲を再度取り組まなければならなくなります。ここで浄土信仰(ここでは今年の受験を諦め来年にかける意です)を信じ始めてしまうかもしれません。この左から右へと学習していく方法で困ってしまいましたら別の勉強方法を探してみて下さい。この左から右への学習は実は民衆間のみの発想で、合格者は別の方法、いわゆる密教的な方法を実践しているのかもしれません。貴族間で密教(空海東密・最澄台密)が流行るわけです。

[日本史なのに政治経済]

明治や立教などマーチ以上を目指すのであれば明治時代を開始の拠点にすると良いです。日本史の全体的な理解力を上げるためにも明治時代からの開始は有効です。(戦後は大学の偏差値が下がるにつれて出題が減少する傾向になります)明治時代からは近代国家となりますので、政治・経済の発想が重要で学習に時間がかかります。議会制の仕組み、金本位制、インフレ・デフレなどの理解をしっかりとしていなければ教科書や参考書学習の効果が薄くなってしまいます。(科目が日本史にも関わらず政治経済法律の学習が入ってきます)しかし、この政治・経済の発想が身につきましたら学習速度が速くなり、またこの知識を使って古代、中世、近代の把握が容易となります。学習を進めていくと歴史は繰り返すという言葉が本当だと感じるはずです。時代で違う言葉を使用しているだけで中身が似ているなと。例えば、大化の改新と明治維新。租と年貢。徳政令と棄捐令。人はカテゴライズが好きだと覚えておくと用語が多くてもイライラしません。名前を付けると親近感が湧くや整理が出来たといった感覚になるので先人たちも実行していたのでしょう。

[英語と日本史]

英語学習と日本史学習を比べます。英語学習は英単語暗記、文法問題、長文読解、リスニング、音読、英作文が大枠です。これらを日本史に当てはめてみます。英単語暗記は歴史用語の暗記。文法問題は出来事の因果関係問題。長文問題は時代内の問題。リスニングは音声のみで歴史の流れがわかるにしておきます(思い付きません)。音読は口の筋肉トレーニングですので役割は全く同じで、例えばentrepreneur、大日本労働総同盟友愛会です。両者とも言い慣れていなければ暗記も難しいです。英作文は記述問題。さらに長文読解には精読と多読があります。精読には教科書や日本史実況中継、多読にはレベルを下げた参考書。日本史は暗記科目だから楽と思われがちですが英語と同じようなプロセスが実は多いのです。英語の配点が高い大学では日本史を英語と同様に捉えてはいけませんが、配点差がなければ英語と同じような感覚で進めなければなりません。

[万里の長城]

明治時代を拠点とし自分なりに興味のある時代順に学習をします。明治から平安でも良いですし、明治から昭和でも良いです。拠点、拠点を作りそれぞれを繋ぎ合わせます。このつなぎ合わせるとはただ学習をするのではなく、類似点探し、対比となります。例えば大日本帝国憲法と日本国憲法を比べてみるといった具合です。この作業を行うことによって復習が強制されます。

[二段抜刀術]

明治時代を学習している際に明治時代以外にも手をつけます。その際は多読がメインですのでレベルを下げた教材にします。例えば『石川晶康の日本史教室』などで平安時代(学校の進路)を読みます。こちらはあくまでサブですので時間制限を設けて長く取り掛からないようにします。時間を長くかけない代わりに回数が重要となりますので毎日取り組みます。拠点を作ると同時に下地の補強をするイメージです。読む暗記が苦手で用語を書くことをサブにしたい場合は『日本史Bレベル別問題集2 基礎編』が良いです。一単元の量が多くありませんのでそこまで時間を取られません。暗記してから取り組むのではなく、文章を読みながら用語を書きます。これを毎日行って徐々に書ける量を増やしていけば良いです。

[てつはう]

Twitterで学習した箇所を要約してつぶやいたり、スマホのメモに覚えている限り打ち出したりします。もちろんノートに書き出しても良いです。音声録音アプリに話しかけても有効です。

[まとめ]

明治時代を拠点とする。

興味のある時代へ移動する。

レベルを下げた教材で全体学習も同時に進める。

Twitter、スマホのメモ、ノートなどに書き出す。音声アプリを活用する。

以上となります。



バナナを購入したいと思います。メロンも食べてみたいです。