永夜抄

叩けや叩け

虚ろを叩け

月光の注いだ竹の拍子木

月の映る足拍子で叩け

叩けや謡えて

久の揺り籠に

竹の蔭に被われ時の調

空を鳴らし謡えて

月の虚ろき拍子で踊れ

移り変りの容易い

竹林住まいの影法師

世移り謡を聞かせ

足跡を踏み込め

踊る奏でる竹影法師の流浪笛

踊る謡う割れ竹の眠り姫

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