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Withコロナってなんなん?

先日、院内で発生していた新型コロナ感染のクラスター対応が終了した。

自施設では、流行期5〜7波、それぞれの流行期に院内クラスターが発生し、その度に院内がひっくり返るような事態になっていた。

私自身は、7波に入った頃に、対策チームのサブメンバー的な立場になり、院内のワクチン接種のお手伝いをすることになったが、矢先に、今回のクラスターが発生したため、いきなりワクチン接種の責任者になり、右往左往する毎日であった。

また、感染者発生病棟の物品調達等の役割も担っていたので、該当病棟のスタッフとは顔を合わせる機会が多かったが、発生初期は感染してしまうスタッフも多く、残ったスタッフの疲弊具合が、かなり厳しい状態であったのを目の当たりにして、自部署で発生した時を想像し、恐ろしく感じていた。

施設全体の対応としては、院内での発生ケースも増えてきたので、対応に慣れてきた面もあるが、それでも対応する場面での疲労感や緊張感というのは変わるわけではないし、感染力が強い株に置き換わってるせいもあり、「スタッフが感染→勤務者減→勤務者の疲弊」という状況に置かれるようになってきた。

幸いにも自部署での発生はまだないが、スタッフの感染や濃厚接触者になり、発生する日も遠くないのではないかと思っているし、日々の通常業務にも支障をきたしている現実もある。

世の中は、感染拡大防止から社会活動優先に舵を切っている。
まあ、今さらゼロコロナを目指せるわけではないし、エビデンスやリスクの受け入れができれば、それ自体は概ね賛成だ。

しかし、昨今の方向性には「本当にその基準ででいいの?」と思うことも多いし、自分達みたいな末端の医療従事者でも、モヤモヤしてしまうような対策変更に感じるし、最前線で多くの感染者の対応にあたる方々は、もっと不条理を感じているのではないかと思う。

何より、自施設で入院しているような患者さんたちは、院内クラスター防止のため、コロナ禍当初から長期に渡って、外出や面会の制限、様々に制限された不自由な入院生活を送っているのも忘れないでほしい。

医療従事者や医療的弱小が割を食う現状が、しばらくは続きそうだし、末端の医療従事者の私にはどうすることもできないので、せめて自分や家族、同僚や友人が健やかな生活できるよう、日々を積み重ねていきたい。

嗚呼、推しのライブに行きたい。

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