20年10月に読んだ本の一言感想メモ

◆20年9月はコチラ

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・『GAFAの決算書』齋藤浩史★★★☆☆

世界トップの時価総額を誇る米国GAFAと、それに類する日本在籍のIT企業(SONY、楽天、LINE、Yahoo ! Japan)の違いを決算書を読み解きながら比較する意欲的な一冊。図や表が多くてとても見やすい。

・『テクノロジー・ファースト』福原智★★★★☆

日本発のテック企業・トリプルアイズ社長がAIの熱い思いを語る。コンピュータ囲碁ソフトを開発し、盤上のライバル・米国(Google)や中国(テンセント)のすごさを肌感覚で実感しているから話の説得力が違う。最流行のアプローチ・ディープラーニングに必ずしも固執してない点も面白かった。

・『天才』石原慎太郎★★☆☆☆

戦後日本を経済成長に導いた稀代の政治家・田中角栄が生涯を振り返る形式で書かれた一人称小説。著者・石原慎太郎にとって角栄氏は政敵だったため微妙な含んだ言い回しが目立ち、読後感はあまりよろしくなかった。

・『バンコクの妻と娘』近藤紘一★★★☆☆

http://blog.livedoor.jp/nifu_senkin-daily/archives/83224190.html

・『世界標準の経営理論』入山章栄★★★★☆

はじめ手に取ったとき電話帳のような分厚さに怯んだが、専門書特有のくどい表現は少なく頭に入ってきやすかった。経営学の本はこれまでにいくつか読んだけれど本書を一冊読めばほぼ全てカバーできる思う。

・『パリへ行った妻と娘』近藤紘一★★☆☆☆

http://blog.livedoor.jp/nifu_senkin-daily/archives/83224190.html

・『バッタを倒しにアフリカへ』前野 ウルド 浩太郎★★★☆☆

日本で数少ないバッタ研究者の著者が、蝗害に悩むアフリカのモーリタ二アへと飛ぶ。資金繰りの苦労話が多く、iPS細胞を発見した山中教授でさえマラソンして研究費の寄付を募らなければいけないのは絶対おかしいよね。

・『時空棋士』新井政彦★★★★☆

奨励会三段の少年が江戸時代にタイムスリップして天野宗歩に出会う話。よくある異世界転生モノかな?と思ったら対局シーンが超本格的だし、時代考証もしっかりしていて、想像以上に「ガチ」な内容で良かった。

・『確率思考の戦略論』森岡毅、今西聖貴★★★☆☆

赤字のUSJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)をV字回復に導いた著者による経営指南書。数式の大半がイミフだったけど、もっと統計や確率などの裏付けに基づいて判断できる人間になりたいなぁ。

《今月の私的TOP3》


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