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21年7月に読んだ本の一言感想メモ

◆21年6月はコチラ

・『人形館の殺人』綾辻行人★★★☆☆

館シリーズ」第4作。発売当時はミステリとしてアンフェアだと賛否両論だったらしいけれど、「面白ければOK」なゆるいスタンスの僕としては十分に楽しめました。

・『平城京』阿部龍太郎★★★☆☆

白村江の戦いで大敗した咎めにより冷遇を受ける阿部一族。しかし、平城京遷都の話が持ち上がり再び宮仕えのチャンスが訪れる…。資料に乏しい時代なのに筆者の力量でうまくまとめあげた労作。

・『黒猫館の殺人』綾辻行人★★★☆☆

館シリーズ」第6作。本作最大の肝は犯人でもトリックでもなく〇〇…。いやはや、まんまと作者の術中にハマっちゃいました。この意外性こそ綾辻作品の醍醐味ですね。

・『「縄文」の新常識を知れば日本の謎が解ける』関裕二★★★☆☆

神武東征の神話から、弥生人が「西から東」へ進出したと考えるのが自然だが、最新の研究によるとむしろ縄文人が「東から西」へ大量に人口が流入しており、ヤマトは両者によって共同運営される人工都市だったようだ。

・『スマホ人生戦略』堀江貴文★★☆☆☆

スマートフォン(とくにiPhone)をベタ褒めした本だが、正直あまりピンと来なかった。スマホの最大の特長は「どこでも手軽に使える」点であり、一歩も外に出ないひきこもりの僕にとって画面が小さいスマホはノートPCの下位互換にすぎないんですよね…。

・『ソニー半導体の奇跡』斎藤端★★☆☆☆

いまやソニーの収益の柱である半導体事業だが、実はほんの少し前までお荷物扱いで売却寸前だった?!精一杯わかりやすく説明しようとしているのは伝わるんだけど、それでも技術的な話は込み入ってて難しい(苦笑)。

・『SNS盛』犬山紙子★★☆☆☆

SNSでもっと輝くためのテクニックをプラットフォームごとに解説。読んでて、「実生活で満たされている女はSNSに自撮りなんてアップしない…」の漫画のコマが何度も頭をよぎった←

・『人類の選択』佐藤優★★★☆☆

古代ギリシャ、ローマ帝国、唐、モンゴル帝国…かつての覇権国衰退のきっかけは大半がパンデミックだった!世界史の巨大なスケールからコロナの趨勢を占った一冊。

・『僕たちは、地味な起業で食っていく。』田中祐一★★★★☆

「好きなことをビジネスにするより、好きな人のビジネスを応援するとうまくいく」。特別である必要はなく、むしろ平凡がよいとのことだが、ふつうが何よりも難しい発達グレーにはちょっと合わないかな。しかしコンセプト自体は非常に斬新で興味深く読めた。

・『暗黒館の殺人(上)(下)』綾辻行人★★☆☆☆

館シリーズ」第7作。過去作の要素を全部盛り込んでおり、一つの集大成といえる作品。ミステリよりもホラー寄りで好き嫌い分かれるかも。いやぁそれにしても長すぎw

《今月の私的TOP3》


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