19年 1月に読んだ本の一言感想メモ

◆18年12月はコチラ

・『平家物語(上)(下)』吉村昭★★★☆☆

年始に必ず読もうと決めていた本。題名から平家礼賛の歴史書と認識していたが、蓋を開けると筆者は意外に源氏寄りで、ジャンルも因果応報の仏教説話に近かった。古典はうわべの知識だけでなく実際に読んでみるものだ。

・『職業、女流棋士』香川愛生★★☆☆☆

香川先生は個人的に応援している棋士の一人。処女作ということもあり文章が少々硬く、学術書なのか自伝なのかエッセイなのか本書のスタンスがいまいち見えづらかったのが残念。将棋の情熱は伝わってきたけれど。

・『死ぬこと以外かすり傷』箕輪厚介★★★★☆

出版不況にもかかわらずミリオンヒットを続々と飛ばす今を時めくカリスマ編集者。あらゆる職種を問わずSNSで自分をブランディングするのが今後ますます大切になりそうだ。西野亮廣佐渡島庸平の本も併せて読みたい。

・『10年後の仕事図鑑』堀江貴文×落合陽一★★★☆☆

激動のAI時代を生き抜くヒントとは。我輩ニートは「機械に仕事を奪われる」以前に「お前のかわりはいくらでもいる」という人間からとっくに仕事を奪われて社会に抹殺されてるからあんまり関係ないっすねw

・『後悔しない生き方』堀江貴文★★★☆☆

一度きりの人生を大事にしよう。『多動力』のインパクトには劣るかもしれないが、なかなか前へ進めない人の背中を押してくれる一冊になるはず。

・『はだかの王様』与沢翼★★☆☆☆

億万長者から2度の転落を経験した著者が「やめておけばよかった」反省点を振り返る。文章のあちこちに過去の自慢が顔をのぞかせているのが難だが、その後3度目の復活を遂げているので著者の実力は本物だろう。

・『あなたの体は9割が細菌』アランナ・コリン★★★★☆

細菌というと「ばばっちい(汚い)」印象があるが、実はヒトにとほうもなく莫大な恩恵を与えてくれている。本書は学術書ながら豊富な事例とこなれた和訳で非常に読みやすい。従来の健康観をくつがえす良書だと思う。

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