18年 12月に読んだ本の一言感想メモ

◆18年11月はコチラ

・『インフェルノ』ダン・ブラウン★★★★☆

ラングドンシリーズ4作目。本書の肝であるダンテの『神曲』は日本人には馴染みが薄いがキリスト教圏の欧米では常識なので「まんがで読破」シリーズなどで事前に知識をつけておいたほうがよいかもしれない。

・『殺戮にいたる病』我孫子武丸★☆☆☆☆

かまいたちの夜」のゲームで有名な推理作家。Amazonレビューが高評価だったので期待したがエログロ描写があまりにも酷く僕は無理だった……。

・『屍人荘の殺人』今村昌弘★★★☆☆

「このミステリーがすごい!」2018年1位に輝いた作品。推理ものと〇〇〇を組み合わせたアイディア時点ですでに大賞に値すると思う。しかし一番キャラが立っていた「あの人」が事件の核心に関係なく序盤であっさり死んでしまったのは今後の続編づくりのうえで非常にもったいない気がした。

・『人間の未来 AIの未来』山中伸弥×羽生善治★★★☆☆

iPS細胞を発見した山中教授と将棋の羽生さんの対談。両者超絶過密スケジュールの中、どうやって時間を錬成しているんですかねぇ……。

・『革命のファンファーレ』西野亮廣★★★★☆

芸人やら絵本作家やらクラウドファンディングの人。「確実なヒット作」を生み出すためにそこまで考えるものなのか~と目からウロコ。日本人はイノベーションが不得手だけど彼なら凝り固まった出版業界にとらわれない新しいビジネスモデルを創造できるんじゃないだろうか。今後の動向に期待。

・『ブラジルの大地に生きて』藤崎康夫★★★☆☆

「日系移民の母」とよばれた渡辺トミ・マルガリータの生涯。今の日本は外国人をどんどん呼び込んでいるけど、戦前は逆に日本人を海外へ送り出していたんですね。あと南米の知識が圧倒的に少ないことに気づいたのでもう何冊か類書を読んで情報収集したい。

・『働き方完全無双』ひろゆき★★★☆☆

沈みゆく日本で溺死しない働き方ガイド。今後日本はローマやパリみたく観光産業でゆるく生きるのがいいという意見には同意、というか少子高齢化がここまで進むとそれしか道がなさそう。ただベーシックインカムは他国よりも実現に時間かかりそうなので個人でITスキルを磨くのが最善手かな。

・『蒲生邸事件』宮部みゆき★★☆☆☆

太平洋戦争の引き金となった軍事クーデターの二・二六事件前夜にタイムトリップするお話。物不足の苦しい時代に屋敷で面倒を見てもらっている立場なのに無礼な発言を繰り返す主人公が不快で内容が頭に入ってこなかった。

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