19年 4月に読んだ本の一言感想メモ

◆19年3月はコチラ

・『新世界』西野亮廣★★★☆☆

前著『革命のファンファーレ』が非常に良かったので。国内最大規模のオンラインサロンをもつ著者がその魅力を語っているが、僕は運営するにはリーダーシップが、入会するにも協調性がなさすぎるので一人だけでコツコツやる方が向いてるなぁと思った。

・『老いる勇気』岸見一郎★★☆☆☆

嫌われる勇気』でおなじみの著者が「自身の老い、親の介護、死」との向き合い方をアドラー式思考を補助線としながら語る。おしなべて正論とは思うけどこれからの超高齢社会、キレイゴトだけでは通用しないのでは?

・『銃・病原菌・鉄(上)(下)』ジャレド・ダイアモンド★★★☆☆

ヨーロッパが覇権をにぎれたのは彼らが他の人種より特別優秀なわけではなく、地理的・環境的にたまたま恵まれていたからだという本。スペインがアメリカ先住民へ行った一方的な侵略は知識としては知っていたけど、本書で具体的なエピソードを読んで「えげつねぇな……」と改めて感じた。

・『幸福の「資本」論』橘玲★★★★★

はじめは根拠のない精神論を説いた自己啓発本かと思ったが、さまざまな著作や論文データを下敷きとしており思いのほか地に足の着いた内容だった。「お金+仕事+人間関係」の3つのテーマでより良い人生を送るヒントがふんだんに詰まっており本書を読めば10冊以上の知識が一気に学べるだろう。

・『隷属なき道』ルドガー・ブレグマン★★★★☆

ベーシックインカム(BI)を真面目に論じた本。ニクソン政権時代(1960年台)に法案可決まであと一歩だったのは初耳だし、現在はびこるGDP至上主義への反証も大変興味深かった。世界的にBI導入の議論がじょじょに活発化してるみたいだけど今の日本の体質ではまだ当分先でしょうね……。

・『LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略』リンダ・グラットン/アンドリュー・スコット★★☆☆☆

「高齢化を災厄ではなく恩恵としてポジティブに考えよう!」って言われても現在進行形で問題を抱える日本としては素直に「はい、そうですか」とはいかないですよね……。あと、年を取っても生涯現役で元気に働こう、じゃなくて人手不足をAIに代替していく路線のほうが幸せな未来になりそう。

『「週刊文春」編集長の仕事術』新谷学★★★☆☆

深刻な出版不況のなか「文春砲」とよばれ今なお大きな存在感を放っている『週刊文春』。「週刊誌はクラス(読者)に人気のあるいじめっ子であれ」「論よりファクト(事実)で勝負」など過激だが芯の通った部分もありなかなか面白かった。

・『99歳ユダヤのスーパー実業家が孫に伝えた無一文から大きなお金と成功を手に入れる習慣』矢吹紘子★★☆☆☆

昨今のラノベみたいなタイトルだが実話を基にしている。名著『ユダヤ人大富豪の教え』を薄く引き延ばしたような内容で新味は感じられなかった。

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