18年 1月に読んだ本の一言感想メモ

◆17年12月はコチラ

・『すごいインド』サンジーヴ・スィンハ★★☆☆☆

近年中国の経済成長が目覚ましいが人口・国土の規模を鑑みると次はインドのターンなのはほぼ確実。日印両国の信頼関係を築くのはすごい大事だよね。

・『知ってはいけない—隠された日本支配の構造』矢部宏治★★★★☆

お堅い"時事"ジャンルとしては異例の売行きを記録している話題の本。米軍基地問題を根幹として、いまニュースでさかんに取り上げられている憲法9条、北朝鮮危機、沖縄基地問題の本質を理解する上で必読の一冊。

・『世界から格差がなくならない本当の理由』池上彰★★★☆☆

新自由主義を推し進めた結果、上位8人の富裕層と下位半分の資産保有量がイコールという極端な格差が生じている今の社会。過去の歴史では常に戦争で解決してきたけれど果たして今回はどうなるかな?

・『朱元璋 皇帝の貌』小前亮★★★☆☆
http://blog.livedoor.jp/nifu_senkin-daily/archives/74025471.html

・『戦前の生活』武田知弘★★☆☆☆

あまり語られることのない第二次大戦以前の人々の暮らし。自由な言論を禁じられ息苦しい時代かと思ったが、多様な娯楽であふれ意外と楽しそうだった。

・『史上最強の哲学入門』飲茶★★★★☆

難解な哲学をマンガ感覚で楽しく学べる好著。いささか説明がざっくりしすぎるきらいはあるが、それ以前にまず興味を持つきっかけ作りが大切で知識はあとから専門書で補完すればよい。本のタイトル通り入門書として最適と思う。

・『未来に先回りする思考法』佐藤航陽★★★★☆

今話題の新刊『お金2.0』が品薄で書店に置いてなかったので同筆者の過去の出版物を読んでみた。技術革新によって今後世界がどのように変わっていくかという複雑系の問題を可能な限り普遍的に捉えて語った意欲作。

・『ノモンハンの夏』半藤一利★★★☆☆

泥沼化する日中戦争の最中に満州と外蒙古の国境線をめぐる対ソ連との紛争。太平洋戦争の本格的戦闘が始まる前の事件だが、のちの敗戦につながる日本軍の問題点が集約された教訓の多い出来事に感じた。

・『よくわかる人工知能』清水亮★★★☆☆

日本国内でAI研究の第一線で活躍する研究者たちとの対談を一冊にまとめたもの。2年前の本だから今はもっと先を行ってるんだろうなー。

・『太陽の季節』石原慎太郎★★☆☆☆

政治家ではなく作家としての石原慎太郎がふと気になった。本書は1950年台に「太陽族」なる若者中心の社会現象を巻き起こした問題作で、たしかに善悪は抜きにして不思議とぐいぐい読ませる筆力がある。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?