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21年10月に読んだ本の一言感想メモ

◆21年9月はコチラ


・『ダークゾーン』貴志祐介★★★★☆

奨励会三段の主人公が軍艦島で友人や彼女を「駒」にして命を懸けた七番勝負を行う奇抜なストーリー。貴志ファンの間では低評価らしいけど、逆転の勝負術や駆け引きは圧巻で将棋指しならば読んで損はないと思う。

・『祈り方が9割』北川達也★★☆☆☆

神社のお参りの心がまえや礼儀作法の指南書。とはいえ、そこそこ躾を受けた日本人なら自然に身についている「常識的な内容が9割」という感じ。

・『めだかボックス 上下』西尾維新★★★☆☆

黒神めだかが生徒会長になる前のお話。4人の教師の視点で描かれており、本編マンガとはいくぶんテイストが異なるが、それはそれで面白かった。

・『売上最小化、利益最大化の法則』木下勝寿★★★☆☆

売上は多いほどよいとされているが、リスクも比例して大きくなるので諸刃の剣である。それよりも販管費をできるだけ抑えて純利益を最大化させるべきという主旨。

・『クリムゾンの迷宮』貴志祐介★★★★☆

8人の男女が火星(?)を舞台に命を懸けたサバイバルゲームを行う奇抜なストーリーで、貴志ファンの間では名作の誉れが高い。『ダークゾーン』となぜ差がついたし…。

・『死物語 上下』西尾維新★★☆☆☆

モンスターシーズン最終巻。コロナネタを早速取り入れるあたりの柔軟性は流石だが、全体を通して地味というか、盛り上がりに欠けたシーズンだった。次期(があれば)羽川ばっさーの活躍に期待。

・『世界最強の商人』オグ・マンディーノ★★☆☆☆

紀元前のイスラエル、巨万の富を築いた商人には代々秘伝の巻物があった…。『ユダヤ人大富豪の教え』のような内容を期待していたのだがお金儲けとはあまり関係がなかった。

・『苦しかったときの話をしようか』森岡毅★★★☆☆

倒産寸前のUSJを立て直した一流マーケターの著者が、進路に悩む我が子に向けて書いた熱いメッセージ。きれいごと抜きの本音で語られていて胸を打つ説得力がある。

・『影響力の武器』ロバート・B・チャルディーニ★★☆☆☆

社会心理学の古典的名著。執筆年代のせいか翻訳のせいか文章がまどろっこしく頭に入りづらい…。本書を下敷きにした要約本がたくさん出回ってるのでそちらで予習したほうがよいかな。

・『強運の法則』西田文郎★★★☆☆

ビジネスの大成功者に共通するのは「無欲」である。たしかに良書ではあるのだが、お値段(1万5千円)がだいぶ張るので、もう少しボリュームがほしかったすね…。

《今月の私的TOP3》


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