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23年1月に読んだ本の一言感想メモ

◆22年12月はコチラ

・『笑える革命』小国士朗★★★★☆

NHKを早期退職しセカンドキャリアで福祉支援に携わる著者。障害や難病などのつい目を背けたくなる重いテーマに興味を持ってもらえるための企画の立て方がすごい。良い意味で物は言いようで全然変わるんやなって。

・『DIE WITH ZERO』ビル・パーキンス★★☆☆☆

直訳すると「ゼロで死ね」。つまり「あの世まで金を持っていけないんだから、貯め込まずに全部使いきる気持ちで楽しく生きろ」ってこと。たしかに一理あるんだけど、今の日本ってアリみたいに働いてもキリギリス以下の給料しか貰えないからね…。

・『新・冒険投資家 高橋ダンの世界新発見!』★★☆☆☆

投資系YouTuberの旅行記。「冒険投資家」の肩書きはジム・ロジャーズ氏から取ったものですね。東南アジアは僕も今後伸びるやろなと思ってる。

・『勘違いエリートが真のバリュー投資家になるまでの物語』ガイ・スピア★★★☆☆

バフェットとのランチ券をン十億で落札した人(正確には共同出資だが)。同氏をいささか神格化・盲信しすぎているきらいがあるものの、本書で初めて聞く語録がいくつもあって勉強にはなった。

・『承久の乱』本郷和人★★☆☆☆

大河ドラマ「鎌倉殿の13人」のTV特集を何度か見るうちに気になって読んだ。北条氏が謀略で幕府を乗っ取ったのはうすうすそんな気がしたが、朝廷側の後鳥羽上皇が知略に富んだ有能な人物なのは初めて知った。

・『科学者たちが語る食欲』デイヴィット・ローベンハイマー、スティーヴン・J・シンプソン★★★★★

僕は『炭水化物が人類を滅ぼす』を読んで以来、糖質=悪という認識だったけど、本書を読むと話はそう単純でもないみたい。「高タンパク質だと繁殖力は高まるが早死にし、高炭水化物だと長生きするが繁殖力がなくなる」というトレードオフの関係に驚いたし、それを証明する実験の過程もかなり面白い。早くも今年NO1候補の本になりそう。

・『前祝いの法則』ひすいこたろう、大嶋啓介★★★☆☆

お花見は、満開の桜を稲の豊作になぞらえて「前祝い」する日本古来の儀式で、夢を強力に叶える作用があるのだそう。なかなか読みごたえのある本だが、野球の話が長いのでスポーツに興味のない人はちと退屈かも。

・『Z世代』原田曜平★★★★☆

長年マーケットのお得意様であり続けた団塊世代が市場から撤退し、にわかに注目されはじめた「Z世代」(15~25歳)。彼らは多少アベノミクスの恩恵を受けたものの、少子化と不況しか知らない「ゆとり世代」(30歳前後)とほぼ地続きで、それほど大きな違いがあるようには感じなかった。

・『東大の先生!文系の私に超わかりやすく数学を教えてください!』西成活裕★★☆☆☆

中学数学の学び直し。不要な会話や小ネタが多すぎたり、x(エックス)を□(しかく)に言い換えたり、分かりやすく工夫したつもりが、かえって分かりづらくなっているような…。

・『「ぴえん」という病』佐々木チワワ★★☆☆☆

トー横界隈で社会問題になっている「ぴえん系」の生態を追う。歌舞伎町にフォーカスするからことさら異常に見えるのであって、昔もDQNは一定数いたし、むしろ国全体で見ると今のほうが真面目な若者が多いと思うよ。

《今月の私的トップ3》

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