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将棋・マル秘研究ノート

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私が10数年間書きためた将棋研究ノートの中からとっておきのマル秘作戦を公開します。
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#矢倉

【矢倉・脇システムの攻防③】~最先端の△6四同歩~



脇システムの基本形から▲1六歩△9四歩▲9六歩△1四歩の順番で両端を突き合うのがプロ公式戦で一番多い進行です。

もし異なる端歩の形になった場合は↓の記事を参照してください。

1筋に攻めの手がかり(2六銀~1五歩)ができたので▲6四角と取ります。このとき従来は△6四同銀が常識でしたが、△6四同歩が最新の一手。

以下▲2六銀に△6五歩▲同歩△7五歩▲同歩とぽんぽん歩を突き捨てて△3九角と馬を

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【矢倉・脇システムの攻防②】~9筋突き合い型(▲9六歩△9四歩)



上図から△4六角▲同銀△8四銀(図)で9筋の端攻めを狙う手が成立するかどうかが、本記事のテーマとなります。

図から▲4一角△9五歩▲同歩△同香までは「①1筋突き合い型」と同じ進行をなぞりますが、ここで▲9七歩が成立します(図)。

以下△4五歩▲同銀△4四歩で銀を詰まされますが、そこで▲5四銀!△同金▲6三角成(図)と暴れて、

上図では△4三銀打が金取りを防ぐ最も自然な手ですが、以下▲9六

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【矢倉・脇システムの攻防①】~1筋突き合い型(▲1六歩△1四歩)



図では1筋の争点に着目して、▲6四角△同銀▲2六銀と棒銀にするのが有力とされています。

なお6四角を取らず単に▲2六銀と出るのは△4六角▲同歩△4七角(A図)と空いたスペースに打ち込まれるのが気がかりです。

A図以下①▲1五歩や②▲3五歩の攻め合いは将来△3六角成~△4六馬が飛車取りになって幸便、③▲3七銀△6九角成▲6八金引△5九馬▲6七角と馬の捕獲を狙うのも△8四銀▲4八銀△6八馬▲同

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