見出し画像

短編小説:エロ目線のフェアウェイ!〜オジサン観戦記〜

第1章:テレビ観戦でのエロ目線

田辺和夫、53歳の中年サラリーマン。
ゴルフは全く知らないが、女子ゴルフのテレビ観戦だけは欠かさない。
なぜなら、彼の楽しみ方は一般のゴルフファンとは一味違うからだ。

ある日、和夫はいつものようにテレビの前に座り、推しの選手である松岡彩香の登場を待っていた。
彼女のタイトなウェア、短いスカート、グリーン上での慎重な動き。
その仕草に目が釘付けになる。

「いいね、いいね…あのスカートがちょっと上がって…ふぅ」

和夫は彩香が芝を読む姿に没頭し、つい自慰行為を始めてしまう。
じっと画面に集中していると、急に画面が切り替わり、映し出されたのは彩香のキャディー。
予期せぬ映像の変化に戸惑うが、勢い余ってキャディーで絶頂に達してしまう。

「なんでキャディーなんだよ! でも、まあ…いいか」

その瞬間、キャディーが画面越しに鋭くカメラを見つめるシーンがスローモーションで流れ、「おめでとう、和夫」とでも言いたげな表情をしているかのように感じる和夫だった。

第2章:ファンミーティングでの違和感

和夫は、彩香のファンミーティングに参加することを決意した。
他のファンと交流することで、さらに女子ゴルフへの愛を深めようと期待に胸を膨らませていた。

しかし、現場に到着すると、他のファンたちはゴルフの技術や戦術について熱心に語り合っていた。

「彩香選手のドライバーショットのフォームがすごいんだよね」 「パターの時のスタンスが特に安定してる」

和夫は全くついていけない。
技術の話は全然分からないが、彼には別の視点があった。

「いや、あのね、彩香ちゃんのボディラインが本当に魅力的だよね。
スイングする時の腰の動きなんてもう最高でさ…あと、歩き方もね、ちょっとした仕草がたまらないんだよ」

周りのファンは、和夫の発言に少し引き気味。
「何言ってるんだ、この人…」という視線を感じながらも、和夫は満足げに語り続けた。

第3章:実際の試合観戦での現実

和夫は、次は現地で試合を観戦することを決意した。
「やっぱり生で見るのが一番だ!」と意気揚々と会場に向かう。

しかし、席に着いてみると、選手たちは遠く、スカートの揺れや仕草が肉眼では全く見えない。

「全然見えねえじゃないか…もっと近くで見たかったのに!」

双眼鏡を使っても、選手の細かい動きまでは捉えられない。
テレビで見ていた時のような「エロ目線」を満たすことができないことに、和夫はがっかりする。

「やっぱりテレビの方が良かったなぁ…」

第4章:バーチャルゴルフでの挫折

試合観戦で満足できなかった和夫は、今度は「女子ゴルフインストラクターのバーチャルレッスン」に挑戦してみることにした。
インストラクターとの距離が近く、彼女たちの動きを間近で見られるという期待を抱いていた。

レッスン会場に到着すると、登場したのはボーイッシュな服装のインストラクター。
期待していたタイトなウェアやセクシーな動きとは程遠い。

「うーん、ちょっと違うんだよな…これじゃあ燃えないよ…」

和夫は、インストラクターの動きを観察しながらも、心の中で「やっぱりテレビ観戦が一番だな…」と再確認するのだった。

最終章:エロ目線の探求は続く

和夫は、結局現地での試合観戦やレッスンには満足できなかったが、テレビ観戦こそが彼の「女子ゴルフ観戦術」にぴったりだと気づく。
次の週末、ビール片手にテレビの前に座り、推しの彩香選手が映るのを楽しみに待っていた。

彼の目の前に映し出される映像は、どこか性的な見方を誘うようなアングル。
スカートが風に揺れ、ボディラインが強調された瞬間に和夫の心は躍る。
商業主義の巧妙さに嬉々として気づきつつ、彼はそれを心から楽しむのだった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?