本棚の意外な活用法

私の部屋には木製の本棚がある。4年前に購入したもので、とりわけ高級なものでもなく、4枚の棚板の高さを自由に変えられますよというのが売りだった。上から雑誌、ハードカバー、新書、文庫、辞書。本棚だけは磨いてきた。たぶんわたしはべっぴんさんになれてるだろう。
本棚も歳をとる。若い時に当たり前に出来ていたことが出来なくなる。雑誌を支えていた棚板が急に外れた。本棚の枠が本の重さでおされ、横幅が広がったことが原因のようだ。拾った棚板をはめたら雑誌1冊程の隙間があった。ただ、よく見ると床と枠の縦の板が垂直のままなのである。棚の内側の壁もへこんでいない。なんと私の本棚には時空を切り裂く機能があったのだ。なぜ今まで使ってこやなかったのだろうか。よっぽど棚板の位置より使い勝手がいいのに。来年には今の倍の本が収納出来るようになるだろう。

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