虚像
寂しさを埋めるために他人がいるはずなのに
あの人と会う度 寂しさで心が埋まっていく
おかしい
そして、寂しさを「温もり」に変えられない自分が不甲斐ない。
酔った時に見せる虚像はかっこよくて
私が知ってる実像はもっともっと美しくて惚れてしまう。
「悔しいからもうそんなことしないでよ。傷つくんだから。」
と、弱い被害者の素振りを見せてみるけど
なんにもかわらないんだよな。
このまま夢に包まれていた方が幸せなのだろうかと何度も考えた。
私はずるいから 虚像であるはずのものを、自分の目で見たい、実像だと証明したいともがいてしまう。馬鹿だ。
でもさ、叶わないなら、せめてこのままずっと 鏡に映る美しい彼でいてね。
架空恋愛小説
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