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王さまの本棚 41冊目

『冒険者たち ガンバと15ひきの仲間』

『ガンバとカワウソの冒険』

斉藤敦夫作/薮内正幸画/岩波少年文庫

本棚必殺レベル1、二段重ねの術
(レベル2、上に詰め込むの術、レベル3になるとたぶん本棚の上に並べたり摘んだり詰め込んだりし始める)(レベル4になると石筍が誕生する)(やめろ想像したくない)(わたしの書斎はまだ2までだよ……!夫のは知らんけど)(たしか3段……)


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これはもう、難しいこと抜きで、ごくごく純粋におもしろい!しかも日本の児童文学!
というわけですごく推しです。

ガンバがもともと大きくて頼れるやつなところがいい。ちょっと頼りない主人公が旅を通じて成長する物語もいいんだけど、そうするとそちらに目が行きがちで感動ポイントが分散してしまうから、これくらいがちょうどいい。
ちょっと何様よというくらい完成度の高いお話だとおもう……もうほんとこの世のすべての子どもさんは小学生のうちに読んで!!(だいすき)

また、絵がいいんですわ、すごく写実的な絵なんです。せつなく辛いシーンあり、わくわく胸躍るシーンありで、写実的な絵なのにそれが伝わってくるのがすごい。この、斉藤敦夫さんと薮内正幸さんのコンビはナイスすぎると思っています。
アニメもあって、ノロイがトラウマという元子どもの人たちが大勢いらっしゃるというのは、おとなになってから知りました。あれはデフォルメされているのねーちょっと私のガンバとはイメージ違うわねーという扱いです。見てないので評価もできないけど、たぶん見ないと思う。

こちらのノロイは、うつくしいです。神さまみたいにうつくしくて、怖い。それがまた魅力的でたまらんー!

(え、ちょっとまって、最後どうだっけって読み返してみて、うっかり泣いてる)

あのね、この本、詩がおおくて、むかし自由学習の宿題でこれを抜粋してノートに書き写して提出したら、先生が『日本の物語でこんなに長い詩が出てくるものは珍しいですね。』というお返事をくれたのだけど、そうなのかな、そう思えばそうかもしれない、と思ったりも、その先生、『モモ』は演劇でしか見たことがないとおっしゃってらしたので、児童文学に特別明るいというわけではないと思うのですが、そうなのかな。どうなんでしょ。教えて詳しい方。

そしてその詩が、また、いいんですわ……!悲しい詩はあくまで悲しくうつくしく胸を打ち、誇らしげな詩は胸を張って、息がすうっと通る感じがする。

何度でも言います、完成度のすごく高い児童文学です。

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