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#映画あぶ刑事観たぜ

はじめに

早乙女太一さんのファンでオタクです。
太一さんのご出演をきっかけに『帰ってきた あぶない刑事』を鑑賞いたしました。

『あぶない刑事』は、「あぶない刑事」というタイトルは知っているけれどもどちらがタカとユージなのか、それ以前にバディの人が「タカ」と「ユージ」というお名前だということも知らなかった、過去の作品を観たことない状態で早乙女太一さんのご出演情報を聞き、映画の情報が流れてくることで「タカ」と「ユージ」を知っていったレベルの者がこの記事を書いています。
「知らない状態のときにだけ楽しめるものがある」という信条も持っているため、予習等はせずその状態で鑑賞させていただきました。(普段から「新鮮に楽しみたい」とかいう思いであらすじも読まずに鑑賞に行くことも多いです)
そういった感想として、ご覧いただけましたら幸いです。
諸々ネタバレがございますのでご注意ください。

オリジナルドリンク「あぶないアイリッシュコーヒー」美味しかったです!

面白かった~~~~~!

エンタメだ!痛快アクションエンタメ!
わたしは痛快アクションエンタメが好きです。プロメアが好きなので。
洋のワイルドスピード、邦のあぶない刑事、ですよね?ダイハードはすみませんこちらも詳しくないです。
OPからテンション上がりました!
OPはアクションでテンションが上がったというよりレトロな作りが"エモ"くてアガりました。
ノイズを感じるようなティールな画面の夜景に渋さのある赤の文字で出てくるキャストクレジット。この画面、多分「昭和」。最初からそれを"わざとやってる"と感じたところに痺れました。"わざと"はかっこいい。""帰ってきた""感マシマシ。いえ、わたしは帰ってくる前を知らないのですが…。でも知らない人間にも「帰ってきた」を感じられる画面、それをOPで観れたのでもう格好よくて面白かったです。
夜の都会の道を運転しながらタカ&ユージはあんな真っ黒なサングラスをかけているのですか?あぶないな、と思いました。

タカ&ユージってかわいいおじさん

なんでこの人たちこんなに仲がいいの?お歳を召して以前よりは丸くなったのかな?それともずっとこんなに仲がいいのかな?
チャーミングなおじさんたちだ~と、OP後の会話シーンから既に感じました。いやOPからじゃれていた。
タカのほうがハードボイルドダンディ、ユージのほうがもう少しやわらかさのあるチャーミングダンディなのかな?ふたりとも格好いいし優しいのだけど更なる違いを感じました。
こんなに仲がいいとはよほど馬が合うんですね。太鳳ちゃんもとい彩夏にも🫶と言われていたし。それを照れずに否定しないところにも愛の長さと貫禄を感じてよかったです。

彩夏(あやか)…名前を打って知りました。夏子…そうか…

彩夏とタカ&ユージ、グラサン'sを見ているうちにこれって夢映画かな?と思いました。
彩夏のポジ、憧れますよね?こんなに優しくてかっこよくてお茶目で男前なおじさんズが力いっぱい頑張ってくれて奮闘してくれる。楽しそうだし和やかだし憧れちゃうお姫さまポジ。タカ&ユージは女性をしっかりとお姫さまとして扱っているんだなあと思いました。

しかし太鳳ちゃんの彩夏もそんな守られお姫さまポジに甘んじないところがお転婆じゃじゃ馬の跳ねっ返りでかわいい。
ヒロインのバランスがとってもよかったと思います!太鳳ちゃんかわいかった!
仲良しの場面は鑑賞中自然とニコニコしました。

お目当て海堂さん

海堂巧、過去作ご登場の銀星会の組長の息子役だということは当初より明かされていましたし知っていました。その組長役を演じられたのが柄本明さんで、柄本さんの息子役なら実際の柄本さんの息子さん方をキャスティングしたらいいのに、というご感想もご配役公開当時お見かけしていました。ふむふむ。

さて海堂さん初登場シーン。
「あ」?「お」? 射撃練習の的出しの合図ですが、その音なんだろう( ◜◡◝ ) 解読できない音声。この時点でもう社会においての太々しさを感じます。登場シーンですが?
タカも海堂さんも怯まない緊張感、よかった。両者のキャラ像が伝わってきます。関係無いのですがショットガンを頬に当てる、当たった頬のお肉が全然無いところがよかった。質感。
タカが帰ったあとの的出しの発声が明らかにキレてイラついている。こういうところで見せられるお芝居演出が好きです。
いやでも急に来た引退刑事に「お前の父親を殺したのは俺」を名乗られたら普通キレる。それはキレるよ。海堂さん、普通の感情。

早乙女太一さんの現代劇でのこういった悪役は『六本木クラス』の長屋龍河が記憶に新しく、また怪演であったとご評判だと思っております。悪役で言うと舞台『天號星』での宵闇銀次も直近のお役であるので少し並べます。

海堂さんと龍河は似たタイプの、力を持った親から引き継いだ社会的地位や権力を利用した悪党であると思いますが、小心者だった龍河とは違って海堂さんはもっとだいぶ強い。権力を持っていて心も強いし頭も切れる。非情だし銃の扱いもお上手なのでしょう、だから物理的強さもきっと持っている。得物は刀じゃない。海堂さん、割と最強タイプの悪党だと思います。龍河は力も頭も弱いもっとクソザコだった。
ちなみに、先に出した『天號星』の銀次も、権力はまだ持っていなかったけれども他はだいぶ強くて冷酷無比で不遜さが極まっている、堂々と胸を張った姿がよく似合う強キャラの悪党でした。

その割に海堂さん、なんか姿勢が堂々としていないことがある。
態度や睨みつけるお顔には迫力があって恐ろしいのに、なんかチマチマ動くところがある。くにゃっとするところもあったと思う。パーティー会場かな。姿勢が胸を張って踏ん反り返っているだけ、ではないんですよね。かと言って下手に出るわけではない。一貫して偉そうです。
そこに何だか気持ち悪さがあるし、違和感がある。ヘビとかトカゲとか爬虫類っぽい。
キャラ性だけ見たら踏ん反り返って姿から威圧的であってもいいように思うのですが、多分この動きに見えるキャラの個性が 前尾源次郎(柄本明さん)の息子である海堂巧 なのかなと感じました。
柄本さんの動きの癖などのコピーですね。これが"血"の表現か〜…いえ、わたしは前尾源次郎を知らないのですが…でも多分そうじゃないですか…?そんな気がします。
個性的かつ独特で、やはり違和感があるのですよね。この違和感は前尾を知っている方には違和感ではなくリンクの気持ちよさになるのかも知れない。

※ラスト辺りネタバレ
ラスト戦、ショータイムはショーとしてはいいのですがあれで大丈夫でしたか!?海堂さんあんなもんで倒せる!?しっかり首取って絶命を確認しなくて大丈夫ですか!?また帰ってくるかも知れない。
あぶ刑事のお約束的にはどうなんでしょう。倒せていますか?
首を取るまで安心するなということは『ハロウィン』のマイケルから学びました。
太一さん結構強いので…倒せたかな…?

それにしても、推しのお方がこれほどの敵役とは嬉しい限りでもあります!

老いぼれを見たら「生き残り」と思え

"この時代に老いぼれを見たら「生き残り」と思え"
とは、『ゴールデンカムイ』の土方歳三の台詞です。『ゴールデンカムイ』の土方歳三と言えばそうです、実写映画で舘ひろしさんが演じられています。

わたしはゴールデンカムイの土方が好きで、実写化のお話が世間に出た頃に(キャスティングは未発表でした)40年後70歳になった太一さんにリメイク版で土方を演じてほしいと言っていたことがあります。今でも思っています。理由は似合うと思うから。

2022年12月に投稿していたもの

さて40年後ではなく現在土方を演じられている舘さん。ゴールデンカムイで舘さんのキャスティングが発表されたときにも「昔やんちゃだった舘さんはイメージとしても適役」と評されているご感想をお見かけした記憶があります。
わたしはやんちゃ時代の舘さんのことは存じ上げなかったのですが、この度あぶ刑事を観てそれだけでも「なるほど」と納得するものがありました。バラガキ!

その勝手な願望がたまたまリンクしただけという話ではあるのですが、今作あぶ刑事を観て感動したところでもあります。
海堂さんってそれなりに強いと思います。色々な力の複合ではあるけれど誰しもが手を焼いて倒せなかった今作の強敵。
それが現役は引退していたけれど帰ってきたタカに見事に討ち取られる。
一騎討ちのあたり、"この時代に老いぼれを見たら「生き残り」と思え" が頭に浮かんで仕方なかった。ゴールデンカムイでのこの台詞の意図は、若者は年寄りなんて動けないし力も無いと見かけだけで馬鹿にするけれど生き残って来たからには相応の理由があることをわかれよ小僧ども、ということだと思っています。だとしても自身の老いも理解している。

痺れる〜〜〜!!!
そんなちょっと作品を超越した夢の対戦を勝手に見れた気分になり感動していました。
太一さんには是非やはり70歳の頃に土方を演じてほしいと思います。夢!!

さいごに

言いたいところを抜粋して書きましたが映画とっても楽しかったです。過去作を知っていたらもっともっと楽しいんだろうな〜と感じる点が随所に感じられましたが知らなくても楽しかった。昨年横浜に行く用事があったので(太一さんの舞台で)横浜の景色が少しでもわかる点もすごく楽しかった。そのときたまたまニューグランドに宿泊していた思い出もあって嬉しかったです。
だから過去作の知識も土地勘もある方は更に更に楽しいんだろうな〜!

透ちゃんもよかった。楽しそうな町田チーム。フェイロン、どこまで敵で味方なのか怪しかったけどいいやつだった、だから悲しい。夏子はずっと美しかった。海堂さんのガチガチの手下も遠慮の無い賢い外道で強敵でよかった。君はきっと金か力でしか黙らせられないタイプだね。
なぜか彩夏だけは太鳳ちゃんと言いたくなるんだけど太鳳ちゃんかわいかった〜〜〜!本当にすごくよく似合っているヒロインだったと思います。
海堂さんは帰ってくるかな!?どうですか!?
オタクの戯言で恐縮ですが、社長室?でフェイロンを脅して最後に笑いかけるその笑顔が悪魔的にかわいくて、かわいい!!!!!!と心が叫びました。すみません。だってかわいかったから…太一さん、龍河の頃より美が増しております。

前尾が登場する『もっともあぶない刑事』は海堂を見るにあたっても知るとより面白くなるだろうとのことなので拝見したいと思います!


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