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りんごに不慣れ。6

くだらないとすでに割り切ったはずの人生には、
やらなくても生きていけることが少なからずあります。


短かった髪を伸ばす。
楽器を習う。
見たことのなかったチャンネルの動画を見る。
眉毛をプロの人に手入れしてもらう。
自分の魅力を探す。
随筆を書く。


こうしてみると色々ありますね。


有意義と言われれば少し嬉しいです。
無意味と言われても否定はしません。


別に意味はないんだよな。と思う瞬間は確かにあります。


けれど、私が今こうして試行錯誤を繰り返しながら生きているのは、その無意味な行動たちのおかげでもある。


あれ、だとしたらもう無意味ではないのでは?



こんな世界で生きていくからには、
だれかに必要とされたいと。


だれにも必要とされないまま、それでも
笑って生きられるほど強くはないと。


そう思っていたはずなのですが、
案外うまーく生きています。

決して褒められた人生ではないので
笑えない日も多々ありますが。



以前に5歳の恐竜が仰っていました。
そもそもひとは、生きているだけで素晴らしいと。


全身をめぐる血液が煮え滾るような怒りも、
目にうつる全てが枯れ果てるような絶望も。

どちらもあります。
事実として、世界は理不尽だから。



ほら、そういう時は魔法の呪文です。

「ま、いっか」

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