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りんごに不慣れ。8 後編

あるとき機会に恵まれ、
私は女性たちが集う場所へ赴くことになりました。


そこで目にしたのは世間でよく言われる
「女性らしい」衣服を身に纏う女性たち。


数年間募らせた違和感は派手な音を立てて崩れ、
「自分は女性ではない何者か」と思うようになったのがこの頃です。


はじめは「トランスジェンダー」かと思いましたが、自分の身体に違和感はありません。
喉仏が欲しいと思ったことならありますよ。


ワードを変えながら何度か調べるうちに
たどり着いた可能性。


それが「ノンバイナリー」です。


それまで視界が激狭だった私はすぐに理解できず、
複数の記事を読み進めた末に、今に至ります。



ところで「ノンバイナリー」と「トランスジェンダー」はよく間違われるそうです。


ある記事によれば、
前者は自分の性別を定義せず、
後者はどちらかの性を強く認識している人が多いとのことです。



拠り所があると分かり、少し安心したことは
よく覚えています。
それまでは「半端者だ」と思っていましたから。



ただ、この世界では多様なあり方が
受け入れられないことが多々あるようです。


おっと。話が長くなってきました。


本来ならばどんなあり方も素晴らしいはずでは?
と考えるので、私は大切にしたいですね。


何を拠り所にする方も、あなたも。


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