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具体と抽象を行き来する方法

「リンゴ」
これって具体的な言葉と思うでしょうか?

「赤い実のなる植物」
なんて言葉よりは具体的に聞こえますよね。

でも、ただリンゴと聞いたら、リンゴの果実をイメージする人もいれば、食べるためにカットされた状態だったり、はたまた木だったり花をイメージするかもしれないですよね。

もしかしたら人を思い浮かべたり。


リンゴという言葉だけでは、みんなが思い描くイメージはバラバラですよね。
こういう状態では具体の度合いが低いといえます。

こんな風に、いろんな解釈が含まれる状態は抽象といいます。


では具体にするにはどうするか。
もし、前後に何らかの説明があればイメージは限定されるかもしれません。

あるいは、挿絵が入ってたら想起されるイメージは限定されるでしょうから、リンゴという単語だけでも十分に具体だと言えるでしょう。

つまり、具体か抽象かは、全体をとおしてイメージが限定されるかどうかです。

具体と抽象どっちがいいというものではないですが、意思疎通の場合は具体が求められますね。

そういえば、指示があやふやで具体じゃないのって困りますよね。

言葉だけで具体度を高めるには、下記のようにするといいです。

  1. 赤いリンゴ

  2. ソフトボール大のリンゴ

  3. 台風のせいで収穫間近に落ちてしまったお爺さんのリンゴ

要するに、程度を記述すればいいです。
5W1H を加えるのも具体度を高めます。

これとは逆に抽象度を高めたければ、解釈の余地を残すといいのです。

些末な部分を削ぎ落とし、広くグループ化することで抽象度合いは高めていけます。

私は仕事がらシミュレーションすることが多いので、現実をいかに抽象化して定量化して計算可能なモデルに落とし込むめるのか、なんてことをよく考えます。

数値化して対象を見ることになるので、つい、いろいろなモノゴトを遠くに感じてしまいがちです。
なので時には、グルーピング化した中身を個別に、つぶさに、一つ一つに違いを見るのは楽しいと感じます。


書きながら思いましたが、具体と抽象は対象との距離の取り方だと言えそうです。

対象をただ一箇所から見るのではなく、意識的に距離を変え、遠くの抽象からでも近くの具体からでも見るのは、対象をよく理解するうえで大切ですね。

以上、集中しないといけないのにやること多すぎで現実逃避しちゃってる中での雑記です。

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