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$Unity is buy, but not at its current price

皆さんこんにちは。NIDAです。

9/18にIPO(Initial Public Offering)を実施したUnity Software Incですが、その後株価はグングンあがり$93.36のRecord highを先週末に記録。$89.95で先週の取引を終えています。

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私も米国株投資はしていますが、Twitter等で見かける個人投資家の皆さんと比べると分析量/能力、基礎理解が明らかに劣っていますので今後勉強していきたいと思いますが、専門的な分析は出来ない分Seeking Alpha上に掲載されていた英文記事を訳す形で市場の見方を学んでみたいと思います。私も$68付近でエントリーはしたもののこのまま保有し続けるべきなのか、利益確定をさせるべきか先週末悩んだ次第です。記事は以下URLとなります。

https://seekingalpha.com/article/4376332-unity-is-buy-not-current-price

サマリー

●トップ1000のモバイルゲームの内53%のゲームはUnityをベースに製造されている

●Unityの収益成長は39%~42%

●同社のプラットフォームはゲーム開発のみならず自動車、エンジニア、建設業界他にも用途を拡大していく

●現在の同社価値評価算定:$20B(為替1ドル100円換算で約2兆円)は同社売上高$640M(約640億円)の30倍でありこれは高すぎる。

Unityはベストゲームエンジン会社となるかもしれない。私を含む熱心なゲームはEpic Games社の手ごわいUreal EngineやTake-Two's社の内製ゲームエンジンの存在を良く知っているだろう。但し一部の方は何がモバイルゲームの動力源となるか注意を向けていないかもしれない。

昨年、Unityはモバイルゲームトップ1000の内53%に使用され、それはApple社のアプリ、Google Play共に。そしてその実績と共にIPOは市場の興味を得た。

しかしながら、Unityの成功は同社の能力を超えた市場の興味を得ていると言える。IPO当初のターゲットが$34から$42だったが、UnityはIPO前にそれを$44から$48に切り上げた。IPO後株価は$70まで上がり、そして$80まで到達している。

ゲームオン

Unityはなぜ成功したかを考えるには彼らがどういう生業なのかを知る必要がある。Unity社のWEBサイトによれば彼らのリアルタイム3Dプラットフォーマーはアーティスト、デザイナー、デベロッパーが実体験のように感じる経験を表現、クリエイトするこが可能となるとしている。高いパフォーマンスで3D環境を作り出したり、画像を三次元化(二次元を三次元に)することも可能である。

Take-TwoやEpic Gamesとは異なり、Unityは個人ゲーム開発者にもゲームサイズや予算に関係なく、彼らのゲーム製作をサポートしている。これはUnityが伝統的なゲーム開発モデルを理解していないのではない。同社CEOのJohnRiccitielloは元々ゲーミング会社ジャイアントであるElectronic Arts社のCEOである(それ故ゲーム開発のいろはは良く分かっている)。 UnityはAdobe社が提供するようにサブスクリプションモデルをベースに運営していると言える。

2019年の同社収益は42%成長しまた2020年の1st halfは39%の成長をしている。過去10四半期を通じて同社の収益は122-142%で成長を続けている。継続的な成長だけではなく急スピードで成長してきたことは注目すべき点でありGross Profitマージンは80%も増加している。営業損失も減少している。また1日5000億も発生しているアプリイベントに20以上ものUnity社プラットフォームが使われている。Unityは今現在は損益は儲かっているいないが、2004年に設立されてから今も尚成長ステージにいる。

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Unity Quarterly Revenue
Source: Meritech

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Unity financials
Beyond Gaming

ビヨンドゲーム

独立したゲーム開発としての側面に加え、Unityは競合とは差別化されている点として同社のプラットフォームを異なるセクターにも展開しようとしている。それはVOLVO(スウェーデンが本社のトラックメーカー)、Skansha(@スウェーデン、建設業)、Baobab Studios(VRやアニメーション)といった企業。自動車、建設・インフラ・アート・フォルム業界がUnity Engineを使用している。

実体験型3D環境を提供することは、業界に関わらずUnityは使用用途を拡大できる。教育の場でもより臨場感を持たせた授業を学生に提供できる可能性もあるし、科学者も分子、粒子レベルのグラフィックで表現が可能となるだろう。

Unity社は彼らの製品・サービスの市場は$29B(約3兆円)にも及びその内$12B(1兆2千億円)がゲーム市場と見通している。

更にUnityは多くの買収を2011年から実現してきている。 Finger Food、 Artomatix、Vivoxはその例の一部である。

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Source: Meritech

プライベートエクイティであるシルバーレイク社とアメリカンベンチャーキャピタル・セコイアキャピタル社は各々Unityに投資をしておりそれぞれ18.2%、24.1%を保有している。

ゲームオーバー?

Unity社は近年ニッチな市場への関心を高めており、その成功がIPO以降の株価推移に表れているとしている。但し、財務評価・Valuationの観点で言えば、今飛びつくには高すぎる水準にあるだろう。

足元の$80をベースにするとUnity社の時価は$20B(2兆円)となる。一方でUnityよりも大規模に事業展開をしているEpic Gamesは$17.3B(1兆7300億円)である。

Unity社の収益成長をコンサバに42%ではなく39%でみたとしても$753Mの収益となり、株価$80を前提にした時価総額は収益の30倍前後ということになる。

$55以下のレベル感が株価では検討されてもおかしくない状況下でUnityの株価はIPOターゲット$34〜42を$44〜48に変更のした後も上昇を続けている。

結論

Unityは疑いようのない素晴らしい会社であり同社のプラットフォームは同市場において比類ないものと言える。モバイルゲームセクターでの魅力度ならびにゲーム業界以外への参入、とその評価は同社を投資家のポートフォリオに加える価値が十分あるものと思う。

但し、株価は高い。IPO初期に参入した短期投資家は稼ぐことができるだろうが、中長期で考えればこの先売りが出てくるまで待つべきである。

以上

というものでした。来週以降も上昇トレンドが続くのか、どうか分かりませんはがやはり成長性は◎!差別化も◎!と皆思いながらも現在の収益レベルと株価の兼ね合いで考えるとちょっと高過ぎでは?と見ている人が多い様子。同社は通常180日はLock upで従業員が株式を売却できないようにする制度は活用せず、Day oneから売却が可能。但しIPO直後も勢いは衰えておらず。$100くらいまではこのままの勢いで上がり、その後は決算も見ながら調整局面が出てくるのかな、と素人ながらに思っており利確ラインとして考えたいと思います。

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