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おじさんKの婚活

おじさんとはいっても、私の親族上の「おじ」ではない。
現在も付き合いのある、夫の10歳離れた元同僚の事だ。

夫は前職をやめた際に帰郷したので、おじさんとは物理的には離れてしまったが、オンラインゲームの世界では繋がっている。
会話をしながらゲームをしているので、見ている側としては楽しそうな感じだ。
時々チャットグループの様なものに私も混じらせてもらって話をするが、気さくそうな感じではある。
しかしながら会ったことは無いので、素性を知るのは夫のみといったところだ。

なぜ「おじさん」なのかというと、年齢が40歳に差し掛かる頃なので世間的にはおじさんと呼ばれても「まぁそうだろうな」というのと、夫が「おじさん」と呼んでいるからである。長いので今後はKとしたい。(なんか、夏目の「こころ」みたいになったな)

さてK、今後の人生を考えて(多分考えて)現在伴侶探しをしている最中なのだ。大手企業の相談所を利用している。

私自身、相談所やアプリ等を使って恋愛や結婚をしなかったので単純に興味があり、相談所はどんな感じなのかとKに聞いてみた。

まず、お金が万単位でかかる。プロフィール写真撮影、入会金もろもろだそうだ。
お客様の幸せを願い、そうなるためのお手伝いをするとは言っても向こうも仕事。「利なしで都合よく異性紹介するかいな」といった具合なのだろう。
お金をいただいた以上は「伴侶候補、全力で探しますぅ!」となる。

「登録するだけ、簡単、無料ですよー!」の出会いホイホイよりかは信頼度が大きい。

決して安くはない金額を支払えるということは、「私はきちんと働いているし真面目に伴侶探しをしていますよ」という表れにもなるだろう。

登録して3か月経つらしい。早くも心が折れたようだと夫の元同期から聞いている。どれくらいお金や時間、心を費やせば素敵な出会いからの成婚となるのかは個人差がある。先が見えないものに対して希望を持ち続けるのは心に相当な負荷があるに違いない。

ただ、「3か月は早すぎるだろ、何があったんだ、おっさん」と夫婦で思ってしまったので、必要があればKの愚痴聞き兼相談され役に夫婦でなりたいとは思っている。


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