別れてから #9
7年間隣にいた人が急にいなくなるなんて
違和感でしかなかった。
「あ〜みんなに報告するの面倒くさいな〜
だいたい同じ反応されるんだろうな〜〜」
わたしはみんなに報告することが
とても億劫だった。
反応はだいたいわかる、傷口がえぐられるだけだ。
「あ〜お父さんとお母さんになんて言おう…」
「お義母にも一言言っといた方がいいかな…」
「てか実家のお店どうしよう」
「インスタの写真消さないとかな?」
「消したらみんな勘づくよな〜」
「マルの友達とはもう遊べないな〜」
なんかそんなことをグルグルと考えていたっけ。
別れて5日目。
7年連絡を取り続けた人とのLINEが鳴らないのは
違和感でしかなく(別れる前の1か月取ってなかったけど)割とすぐに連絡してしまった。
マルからもすぐに返事がきた。
「俺もニコリどうしてるかなって思ってたんだよ。
花のち晴れに花沢類でてたし、その話したかったんだよ」
嵐ファン=花男好き
のわたしにマルが言った。
そっからはあんまり覚えてないけど、
数週間後のマルの誕生日に連絡したり
1度、ご飯も食べにいった。
ふたりがお気に入りのお好み焼き屋さん。
身体の関係はないよ。
付き合ってないとそういうのはイヤ。
このまま友達に戻れるかな〜
お互い成長したらまた付き合えるかな〜
未練タラタラなわたしはそんなことを
考えながら生きていた。
つづく。
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