価値観がちがうと気づいたけど　#7

多分、わたしとマルの浮気の基準はちがう。

マルは身体の関係を持ったら、

わたしは他の子に気持ちが傾いてるのに
わたしたちの関係にケリをつけようとしないとき。

確かにマルは身体の関係はなかっただろう。
それはなんとなくわかる。

でも心の浮気だとおもう。

マルは浮気じゃないと言い張った。

そうでしょうね、価値観がちがうもん。

ていうか、そもそも
彼女がいやがること普通にできちゃう
あんたの神経やばいから。

実はわたしの実家のお店で働いているマルは
わたしと付き合っていることは職場では内緒だった。

周りから跡取りだと思われたら
マルがやりづらくなるからだ。

でも彼女がいるとは公言してもいいはずだ。
何を思ったか、彼女いない設定にしていたから
野平さんも勘違いするわな。

家で様子のおかしいわたしを見かねた父がマルに

「昨日彼女におこられちゃったわ〜
実は彼女いるんだ、だからもう2人では行けない」

ぐらい野平さんに言っときなよ〜と
やんわり言ったらしい。

何を思ったかあいつ
「あの子が俺のこと好きとは限らないじゃん。
　なのにそんなこと言ったら俺やばいやつじゃん。
　だから言ってない」だと。

腹立つわー。　　

でも3日後のわたしの誕生日に
ケーキを買ってきてくれたから許した。

けんか長引かせたくなかったし。

何度も言うけど、ここで別れておけばよかった。
でも、好きだったから。長く付き合ってきたから。

わたしたちはまた元の2人に戻った。

つづく。

#過去の話 #恋愛 #元彼