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49歳未経験で医療事務を経験してみた記録


30代半ばくらいに少し
気になっていた仕事の1つに
医療事務がありました。

当時、
販売職から事務職に
変わりたいと思い転職を試みたけど
事務の経験がなく難しかった。
医療事務の仕事も多分ムリだろうな〜
と思って踏み出せずじまい。

結局、
接客業ばかり
やっていました。

結婚してからはパートタイムで
軽作業などをやってきました。
黙々と仕事ができる軽作業は
地味だけど、この年齢になると
それも気にならなくて
自分に合っていると感じていました。

ところが、
定年まで働き続けようと思っていた仕事が
コロナ禍の影響で
3月で終わってしまい、

急遽、焦って仕事探しをして見つけた
自宅近くにあるクリニックでの
医療事務の仕事。

全くの未経験ですし異業種なので
どんな感じなのかもわからず
とても不安でしたが
やってみないとわからないし
応募してみました。

正社員で接客業を長くしていましたが
特に何のスキルもなく
気がつけばアラフィフになっていた私。

40代半ばくらいまでは
何なりと仕事がありましたが
アラフィフともなると
年齢だけで断られることも。

何かスキルを身につけておけば
よかったと後悔し、
今からでもスキルを身につけられる仕事。
そしてアラフィフでも活躍できる仕事と
いうことで医療事務にチャレンジしてみたわけです。

駅からも遠い山手の住宅街の中にある
開業して20年くらいのクリニック

内科、外科、胃腸科があり
地域密着型でいわゆるかかりつけのお医者さんです。

場所が不便なので
求人を出しても
あまり応募者が来ないらしく、

私のような未経験者でも
一から教えますのでということで
採用してくださいました。

こちらの医療事務員さんは
10年以上のベテラン事務員さんが2人と
5年目だという40代半ばの子育てしながら
パートしているお友達同士のおふたりが
いて、
私は5年ぶりに入った新人でした。

なかなか辞める方がなく、
定着率がいいと面接の時にお聞きし
居心地が良さそうでいいかも。
と思いましたが、

逆にずっと同じメンバーなので、
グループの中に入っていきにくい
雰囲気でした。
院長先生以外は
皆さん女性ばかりですからね。

一番ベテランの方が仕事を
教えてくださいましたが

研修なしで
保険証の見方も
カルテの見方も何もわからないまま
初日からいきなり受付を
やるように言われました。

やりながら
『あれはダメ!』『これはこう!』
『早くカルテを回さないと!』
と、基本的なルールの説明もないまま
やりながらの指導。
あれこれとにかく注意事項が多く
その場で言われるのでパニックになり
メモする余裕もなくて
何がなんだかわからない状態で
患者さんの対応をしなくちゃいけなくて
大変でした。


患者さんを目の前にして
緊張しているし、焦っている時に言われても
なかなか理解できず
頭の中が大混乱。
夜も仕事の夢を見て眠れず
毎日クタクタでした。

おまけにお薬は院内処方なので
受付して、カルテを見ながら
お薬も作らないといけません。

カルテに書いてある先生の投薬指示を
解読するのが大変でしたが
お薬作りは結構好きでした。

ずっと同じメンバーでやっている
医療事務は
マニュアルもなくて
新人にとってはわかりにくかった。
出来上がっている人間関係の
中にも入っていきにくかったです。

地域のかかりつけ医だから
お医者さんや医療事務員と
患者さんとの繋がりが強くて
患者さんは何でもわかってくれていると
思って接してこられます。

私は医療のことも
患者さんのこともまだわからないので
受付一つにしても
その対応がとても難しかったです。

受付で『今日はいかがされましたか?』
とお聞きしても『いつもと同じだから』
としか仰っていただけなかったり。

こちらがわかっているのを前提で
お薬の相談などしてこられるので
あたふたして大変でした。

自分でカルテの見方を勉強したり、
お薬の種類を勉強をしたりして
少しずつ意味がわかるようになってきました。

医療事務の資格は持たずとも
採用して頂けましたが
仕事をしていく中で
知識がないとしんどかったので
結局、仕事しながら通信で医療事務講座を
受講しました。

勉強をすることは
苦になりませんでした。
逆に新しいことを知ることは
楽しかったです。

退職を考えたのは
シフトに入らせてもらえる日数が
少なく、勤務時間が少な過ぎるため
希望通りの収入が得られなかったからです。

シフトに入れないなら
他のバイトと掛け持ちしたいと
院長先生に相談したら
掛け持ちでもいいから
続けてもらいたいと
仰ってくださったのですが

ベテラン医療事務員の方から
掛け持ちをして、
自分が休みたい時に
代わりに入ってもらえないのは
困る。

と言われてしまい
掛け持ち案は不可となり
退職することにしました。

あと、クリニックでの医療事務の仕事が
向いてないかも…と思ったのは
マルチタスクが苦手で
常にいろんな所から
声が掛かったりするし、
周りをずっと気にしておかなければ
いけないのがとてもしんどかった。

電話対応してる時に
受付で他の事務員の方と患者さんが
話している声が聞こえてきたり、
常に同時に周りも動いているので
いろんな声があちこちから聞こえてきて
本当に疲れました。

レセプトまではやれませんでしたが
2ヶ月と少し。
医療事務の仕事を経験させて頂き
このお仕事の大変さが
わかりました。

やり甲斐を感じることが
できるまでには
半年から1年くらい掛かりそうです。

クリニックの仕事は
やることが多くて大変。

クリニックにもよるのかもしれませんが、
人の入れ替わりがないと
昔からやり方が変わらず
古い体質のままなので
非効率的なところも気になりました。

私は残念ながら
2ヶ月で辞めてしまいましたが

大変なところがいろいろありますが
クリニックはあちこちに
たくさんありますし
一度仕事を覚えればどこでも
仕事が出来るから
短時間だけ働きたい方などに
とっては自宅近くで働けるし
良いかと思います。

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