チーム戦としての競技麻雀ルール案

そもそも『競技麻雀』という言葉があることが、麻雀の競技性の低さを表していると思います。正確に言うと、競技性とは実力の反映性の高さのことを言っているのだと思いますが、その通り麻雀は実力反映性が低いゲームです。3000戦やったときの平均着順0.01を競うとかそういうレベル。何故かというと、それは前回のnoteに書いてある非公開情報の多さに起因します。(無料部分で読めるのでどうぞ)

ですので、麻雀の競技性を上げようとすると、【公開情報を増やし、選択の振れ幅を大きくする】これに尽きます。様々な競技麻雀が考案されていると思いますが、この原則は絶対です。

そこで、タイトルのチーム戦なのですが、Mリーグの大きな目標の1つが「麻雀をチーム競技にする」です。しかし、各チームから1人ずつ出てきて戦うだけで、チーム制を敷いている理由が【ファンの獲得のしやすさ】だけになっています。チームと競技の関連性にもやもやしてる方は割といるのでは?と思っています。ですので、チーム競技として成り立つ麻雀ルールを提案してみます。どこかでやってみて感想や提案を貰えたら嬉しいです。(以下の、各項目の分け方は適当です。)

[基本ルール]
・2対2のチーム戦
・座順は各チームが対面になるようにする。(AチームBチームと、すると起家からABAB)
・親の対面(チームメイト)の手牌は常時オープン状態
・オープンしているプレイヤーの打牌は親が全て決める(親の対面はプレイお休みのイメージ)

[得点計算]
・ウマオカ無し
・同チーム内の得点移動はノーカウント
・(ルールの特性上、符計算はいらないかも…)

[ゲーム進行]
・東風戦
・聴牌連荘(ノーテン罰符無し)
・赤ドラ各5に1枚ずつ
・裏ドラ槓ドラ無し
・1本場1500点

[役とか]
・立直は2飜役
・一発、リンシャン、ハイテイ、ホウテイ無し

以上です。実際、やってみてバランス調整が必要な部分はまだまだあると思いますが。以下にこのルールの狙いを書きます。

[手牌オープン、打牌指示]
正に公開情報を増やす目的が主ですが、親vs子の図式を明確にする、ゲームコントロール範囲を非対称とすることによる読みの重要性増加という目的もあります。親は自分とチームメイトの手を自由に打牌できるので、自分へのアシスト率100%で進行できます。しかし、そのアシストは公開されているので、その順番などの情報は読みに使えます。意図的な山越しとかももちろん戦術としてありますね。

[ウマオカ無し/同チームの得点移動ノーカウント]
まあチーム戦なのでっていう以上に、差し込みを戦術として有効にしたいというのがあります。おそらく、このルールは親でどれだけ和了れるかが重要なのは明白ですね。そのとき、同チーム間の得点移動をノーカウントにすると獲得得点は
ロン>ツモ>>同チームからのロン=0
になります。得点がゼロになる差し込みを使ってまで、親を連荘するか/流すかという判断は競技性を高めると思います。

[ドラ関連]
赤ドラは手牌バリエーションを増やし戦略性を上げてくれるので必要と思います。
裏ドラ槓ドラは読みに関係ないのでカット。

[本場]
親の連荘が増えると思いますので、そのリスクとして1本場1500点にします。ベースアップが大きいことで、相対的に親と子の得点差が縮まります。

[立直]
このルール、鳴きがめちゃくちゃ強いので立直の飜数を増やします。特に親はオープンの手から待ちが読まれやすいので、立直しにくいはず。子の方が立直打ちやすいので、まあバランス取れるのではないでしょうか。(そう考えると裏ドラもあってもいいかも。メカゼットンさんがTwitterで言ってた裏ドラ常時公開でも良さげ。)
他の偶然役は無駄に打牌に制限をかけるのでいらないと思います。

ゲーム単位はなんでもいいんですが、読みがかなり疲れるし進行も遅いと思うので東風にしといた方が良いと思います。

以上です。根本的な部分はブリッジからの流用です。『ブリッジ麻雀』とでも名付けましょうか。とにかくやってみて欲しいですね。普通の麻雀と似ているようで頭の使いどころかかなり違うゲームになっていると思います。(通しとかのイカサマ対策が一番のネックかなあ)

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