人生を俯瞰する教養~出口治明さんの本から学ぶ。勇気づけられる言葉たち。

こんにちは。にこままです。
大好きな出口治明さんの本。
「人」「本」「旅」を学びの源泉だとおっしゃる出口さんの著書は、知識と経験に裏打ちされた説得力があって、悩んだ時は何度も読み返す本のひとつです。

今日、紹介するのは、「人生の教養が身につく名言集」です。
出口さんによって紹介された歴史の言葉たちは、「人生への俯瞰力」と「人間への深い理解」をもつ出口さんによって解釈され、私を勇気づけてくれさえもしてくれました。



「歴史」を知ることで「ファクト」が見えてくる

自分の人生たかが100年で、経験できることや学ぶことなんて、ほんのわずかで、これまでの人類の歴史や叡智から、知識や経験を得る。これこそが「知恵」であり、自分の人生を広げ、選択肢を増やし、面白い人生を味わうことができるととおっしゃっています。

自分の人生から学ぶには限界があるのです。だからこそ、プロイセンの名宰相、ビスマルクは「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」と喝破したのです。そうであれば、自分の「外」にも学びの対象を求めてみる。

出口治明「人生の教養が身につく名言集」

ということは、私の人生も、人類の歴史で繰り返されてきた人間の営み以上でも以下でもないと、心強く思うのです。この、人間の営みとは、
「食べて、寝て、遊んで、子育てをする」サイクルのこと。人生の中で、仕事はたかが3割と出口さんはおっしゃってます。もちろん仕事は誠実に行うが、その仕事が人生を支配すものではない、と。恋をし、友人やパートナーを得て、子どもを育て、食べて寝て遊ぶ。自分の人生を振り返り、これからどう生きたいかを考えた私の背中を、
「いいんだよ。」
と後押ししてくれる考え方です。人生を俯瞰した見方とは、こういうものかと思います。

「仕事こそが人生にとって最大の重要事だ」と世の中にそう主張する人がいますが、僕はそう思いません。(中略)1年8760時間のうち、仕事をしている時間はせいぜい2000時間程度。全体の約2割~3割にすぎません。残りの7割は食べて寝て遊んで子育てをしているのです。(中略)その事実がしっかりと府落ちしできれば、3割の仕事に振り回されたり、悩まされたりすることがどれほどアホらしいことかが誰にでもわかるはずです。

出口治明「人生の教養が身につく名言集」

実際に、私の過去の労働時間を計算してみました。
仕事に全てを注ぎ込むことをよし、としていた私の過去。それを否定はしません。だって、それがあっての、今の私。あれだけ熱中して、エネルギーを注ぎ込むことで、成長し得られた経験が、今の私をつくる大きな一部であることは確かなのですから。
ざっと計算して、年間8760時間のうち、約4000時間以上。
4割から5割弱は、仕事(通勤時間も含む)に関わる時間に費やしていました。酷いなあ。労働監督署もレッドカードを出しますね。
大きな失敗と読める私の労働歴史です。

そしてずっと感じていたことは、人間らしい生き方をしたい、ということ。パートナーを得て、家庭を作り、子どもを育て、ともに時間を過ごしていくこと。人それぞれの人生観もありますが、家庭をもつということは、人類の営みで数えきれないほど繰り返されてきた事実。この事実を踏まえると、これまでのキャリアを手放し、家族との時間を選んだ私の選択は、人間としての選択して肯定されたと思えるのです。


パートナーの存在

私のパートナーは、経験の幅を広げてくれる存在です。彼がいなければ、家庭をもつこともなかったし、子どもを育てることもなかった。いろいろな場所に旅することもなかったし、おいしい食べ物や美しい景色に出会うこともなかった、と思います。私にとって彼は、人生のパートナーであり、友人であり、相談相手であり、恋人であり、家庭の共同経営者であり、人生の伴走者であります。その彼との出会いによって、私の生き方も変わり、1人の時より変化することを楽しめるようになりました。

人生の伴侶について、出口さんは、マイケル・オンダーチェの言葉を引用し、パートナーを得るということは大きな覚悟が必要だとおっしゃっています。私は、このオンダーチェの言葉を何回も読み、私のパートナーが、今の私には大切な人であると改めて感じるのです。

「あの人の肉体は、私が飛び込んで泳いだ知恵の流れる川。この人の人格は、私がよじ登った木」

マイケル・オンダーチェ「イギリス人の患者」

「相手」という人間を「川」や「木」に例えた表現で、勇気を出し、相手の中に飛び込んでいき、泳げるようになったり、登れるようになったりして、初めて相手という人間が分かってくる。相手との全人格的なつき合いを言い表している、と出口さんはおっしゃっています。
私にとってのパートナーも、川であり、木であり、私は泳げるように、登れるようになっているのだと思います。


歴史上の人物も、伴虚無蔵も、出口さんも、同じことを言っている

16世紀はじめ、イタリアのルネッサンス期、フィレンツェ共和国の外交官として活躍したマキャベリも、こう述べています。
「運命が何を考えているかは、誰にもわからないのだし、どういうときに顔を出すのかもわからないのだから、運命が微笑むのは誰だって期待できるのである。」 (中略)
運命は誰にでも微笑む。でも、それがいつ来るのかは誰にとっても予測不可能。失脚後、運命が二度とほほ笑むことがなかったマキャベリの言葉だけに、重みを感じます。

ニッコロ・マキャベリ「政略論」

人生はタイミングであり、その流れをつかむにはどうしたらいいのか。
出口さんは、いつチャンスが来ても大丈夫、の準備をしておくことが大切で、そのために必要なことは、「勉強」と「健康管理」とおっしゃってます。

(´・ω・`)!

これは!!

伴虚無蔵の
「日々鍛錬し、いつ来るともわからぬ機会に備えよ。」
ではないですか!
カムカムエブリバディーの虚無さんの言葉には、番組が終わっても思い出す力があります。脚本家の藤本有紀さんが、きっと虚無蔵さんに歴史上の名言を言わせていたのかもしれません。

俯瞰力を身につけたい

出口さんのように、たくさんの本を読み、旅をし、人に会い、私も物事を俯瞰できる力をちょっとでも身につけたい。それは、無駄に悩まず、人生を面白がって生きたいからです。日々鍛錬し、ワクワクした人生を選択していきたいと思うのです。

人生の彩りを豊かに、ワクワク愉しくしてくれるもの。そうした人生を送りたいと思ったら、学ぶこと、つまり教養を身につけていくことは、非常に強力なツールになるのです。

出口治明「人生の教養が身につく名言集」

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?