米田彩加

米田彩加

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箱(場)が果たす役割

ある特定の役割がある箱の作用は計り知れない。 箱にAという役割を設けると、そのAの役割を規定することによって、人にある種の強制を課してディープな体験が生まれる。 例えば、DJの箱。音楽を楽しむ場という役割を規定し、人の興味を音楽に強制的に向かわせる。音楽は別に家でも一人でも楽しめる。しかしながら、家で聴く音への姿勢と箱で聴く姿勢は異なる。DJの箱にいくとスマホをおいて、目を閉じて踊り(ある種ポジティブで強制的に)あらゆるものを遮断して浸る。そのための場所なのだ。聴くという

    • 現在地→目的地

      現在地 「大学卒業して何してるの?」と聞かれることが多いので、ここで一旦「現在地」をはっきりさせてみようと思う。 2023年の3月に私は国際基督教大学を卒業した。4年間の寮生活を終え、今は地元・熊本が本拠地である。就活には疑問があったため、就活せずに生きていく道を選んだ。 そして5月12日より、不定期の海外視察(旅)にきている。日本を去ってから2ヶ月が経とうとしている。旅の初めはヨーロッパ。イタリアでのウーフをスイスでFoodculturedaysのアート×フードイベン

      • 心地よい空間

        「息ができる場所」 誰かの投稿に添えてあった言葉だ。 言葉をインプットしていく。その過程で、ふと思い出す言葉たちがある。 その言葉は私の脳みそにひっかっかって、いっときのうち反芻する。 呼吸は一日に約2万回ほど行われている。 普段呼吸を気にかけているのは寝る時か、ヨガする時か、休憩する時くらいだ。 人が集まる場所に行く時、特に休日の原宿の人混みにいる時なんかは息がしづらい。早く帰ってベッドにダイブしたいと思う。心地よくないところでは息が詰まる。 だから息ができる場所と

      箱(場)が果たす役割