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『Cat Named Spirit』翻訳後記

まえがき

これはなんですか?

『Cat Named Spirit』は2023年にZ-xianがリリースしたADVです。2023/3/27に日本語訳を作成し、4/17に日本語版をリリースしました。本記事は日本語訳の作成に際しての工夫や苦労を、個人的に記録するために書かれています。しかし、私は他人の翻訳後記を読むことが好きです。あなたにとっても、有意義な読み物であることを願います。

そのうち新しい友達にも会える

Z-xianは個人開発者で、本作は一人ですべて作っています。友人の協力を得て作った前作、『I will blow up THE EARTH MUAHAHAHAHAHAHAHA!!!』もぜひともプレイしてみてください。

フハハハハハ!!!

あなたはだれですか?

日本のZ-xianファン。世界中に増えてほしい。

なんで訳したんですか?

3/27午前1時過ぎに『I will blow up THE EARTH MUAHAHAHAHAHAHAHA!!!』の日本語版をZ-xianと完成させてから、ふと本作の存在に気が付きました。プレイしてみたところ、主人公のSpiritはかわいいし、『I will blow up THE EARTH MUAHAHAHAHAHAHAHA!!!』のその後のZ-xianとして面白い内容で、なにより好きなゲームでした。ちょうどZ-xianが自分のために絵を描いてくれると言っていたので、ちょっとしたお返しのサプライズのつもりで、そのまま日本語訳を作りはじめました。そして午前6時過ぎに完成。初プレイからLQAまで通し、2000ワード強の翻訳としては、自分史上では圧倒的な速度。まあ、内容があまり難しくないし、勢い重視で作ったから、ちょっと荒い部分はあると思います。別にリリースしなくても、Z-xianを驚かせられたなら、それで良かったので。

そして10時には、もう目的は達成されました。その後、こうしてリリースされたのはZ-xianの意思です。

foooooooooooooo!!!!!!!

本編

概要

ここからは本編のネタバレを含むため、未プレイの人はプレイ後に読むことをおすすめします。もちろん本記事は自分の見解に過ぎず、またこの場で解釈は語りません。感想や考察をお待ちしています。

よければインタビューさせて

プレイ後は、称賛はZ-xian(https://twitter.com/zxian_notart)に、日本語版の不具合や賛否については自分(https://twitter.com/nicolith)に送っていただけるとありがたいです。

まずフォント選びから。もともとピクセルフォントが使われていましたが、ゲームファイルを漁る限り、どうもポケモンっぽいフォントを使おうとした形跡が見られました。まだリリースされてませんが、自分もポケモンっぽいフォントでポケモンっぽいテキストでの翻訳をした経験があり、今回もそうしようか一度考えました。ただ、本作は扱う内容が倫理に主題をおいており、漢字をかなり使う必要性がありそうでしたし、そういったテクニックよりもその場のノリが大事でしたし、Z-xianもそこまでこだわってなかったので、やめました。いつもお世話になっているマルモニカを使うことにしました。曲線美に満ちていて、かわいいゲームにも、おそろしいゲームにも、不思議とマッチするし、かといって無味無臭でもなく味があり、お気に入りのフォントです。

さて、当時作っていた翻訳ファイルが失われていることに気が付きました。それもラブ……これもラブ……

とはいえ勢いで翻訳したので、そもそも語るべきことがあまりありません。翻訳後記ではないのかもしれません。あれもラブ……どれもラブ……

Spiritの口調は手癖で決めました。自分のネコへの愛は、ネコ自身のそれに次ぐものがあると自負しています。Z-xianの口調は『I will blow up THE EARTH MUAHAHAHAHAHAHAHA!!!』のものを踏襲しています。少し元気になってます。

ディオゲネスのエピソードは原文と少し異なっています。有名なエピソードですし、エピソード自体はもちろん同じなんですが、いろいろ補ったりして馴染みのない方にもなるべく伝わるようにしました。自分も本作に登場する倫理は好きですし、Z-xianと同じように学校で試験を受けていたので、とても共感できる内容でした。

翻訳から脱線しますが、プレイしたかたならご存知の通り、本作はZ-xianが倫理の試験に合格するために作ったゲームで、一般にリリースすることを意図して作ったものではありません。それがとてもユニークだと思ったんです。自分のために文章を書いたり、絵を描いたり、曲を作ったり、動画を撮ったり、なにかを作るというのは、当たり前に行われます。そんな風にゲームが作られてもいいですし、そんな風に作られたゲームだからこその味わいがあると自分は思っていて、だから、本作はかなり好きです。

あとがき

ありがとうございます

ここまで読んでいただきありがとうございます。この記事が、あなたにとって多少なりとも有意義なものであることを祈ります。

本記事の重要な箇所を繰り返します。プレイ後は、称賛はZ-xian(https://twitter.com/zxian_notart)に、日本語版の不具合や賛否については自分(https://twitter.com/nicolith)に送っていただけるとありがたいです。後者については、ポジティブなものでも、ネガティブなものでも、気軽にご連絡ください。

ではさようなら

Z-xianはMonophobiaという新作に取り組んでて、すでにデモを公開しています。本作が気に入ったならぜひプレイしてみてください。

Z-xian、いつもありがとう。

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