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005.なすみそいため

☝️おねがい母親が亡くなったことについての日記です。そういう話が苦手な方は読まないようお願いいたします。

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7月某日

葬儀前日。
介護用品の回収にきてもらう。介護用ベッド、車椅子、スロープ。車椅子とスロープは結局使わないままだったな。担当の営業のお姉さん、なんて言葉をかけていいのかわからない、という気持ちがひしひしと伝わってきて、こちらがなんて言葉をかければいいのか、という気持ちになる。お姉さんがいまにも泣きそうだった。

夕方、葬儀場にいく。お弁当を買ってきて、葬儀場内に併設された宿泊部屋で姉と夕ご飯を食べる。姉と2人で食事なんて何百年ぶりだろうか。仲が悪いわけではないけれどお互いに生活リズムも環境も違うしで、なかなかふたりで会うことは減っていった。姉はしゃけわかめごはん弁当、わたしは茄子味噌炒め弁当。味噌の味が合わなくて気持ち悪くなってしまう。夏バテなのか、さいきん胃がよわい。

夕ご飯を食べた後はテレビを見て、たたみの部屋でごろごろして、家にいるみたいに過ごす。スマホを見ながらごろごろしてると必ず「目が悪くなるよ」って言われたのに、もう言われないんだなあなどと思ったりしてみるが、言われたところで結局ごろごろしてるから意味はないのだ。姉はそのまま葬儀場に泊まり、わたしはニコルさまに薬を飲ませるために帰宅。

ニコルさまに薬を飲ませていると「おまえ、明日はしっかりやれよ」と言われる。お経の間に寝落ちしないように、くらいは気をつけたい。

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きょうのネコの4コマ(Twitter / instagram  #ネコとともだちのはなし で更新しています)

父が死んで、母が死んだ今、すごく悲しいけれど、これからは「いつか、父も母も死んでしまう」っていうかなしみに怯えなくていいんだと、それはこのかなしみのなかで、たったひとつの救いかもしれない、ということを思いながらかいた。

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