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花ひらくとき

はじめて姿を現した赤い蕾たち

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数日前のこと。庭に出て久しぶりに散水などしていると、こんな可愛らしい赤い蕾の集団が目に飛び込んできた。この家に住んでもうすぐ6年になるけど、こんな蕾は初めて見る。

この蕾が付いているのは、春と夏にはモリモリと緑の葉を茂らせ秋と冬には枯れ木のようになる、何の変哲もない低木。株がどんどん大きくなるし邪魔だし伐採しちゃおうか?とまで言っていたほどなのに。
あなた、こんな綺麗な花をつける植物だったのね!

花と人間との関係

セラピーネットカレッジという、セラピストの間ではまぁまぁ知られているサイトで、私は時々アロマやリフレ、ヒーリングやカウンセリングなどを学んでいる。その中で、おのころ心平さんと藤原綾子さんが対談するビデオがあって、お話の中でとても印象に残ったのが、太古の昔まだ動物が存在していなかった頃のある日「地球ではじめて、パッと、花が咲いたんですよね」と、お二人が大昔から今に至る植物と人間の関係について思いを馳せられていたくだり。

地球が誕生したのが今から46億年前。植物はそこから10億年ほど経った35億年前に小さな小さな細胞として誕生。人間が誕生したのが400万年前なので、植物たちは私たち人間にとって、もう途方もないくらい大大大大大先輩なのよね。

カンブリア紀、デボン紀、ジュラ紀と膨大な月日が流れて9000万年ほど前のの白亜紀にのある日に、地球上ではじめての一輪が咲いたのだとか。そしてその花は、イランイランなどのバンレイシ科の花によく似ているんだとか。(はっきりした事はまだ分かっていないそうです)

何ていうか、私も詳しいことは何も分からないんだけど、花弁をもつ花を咲かせる被子植物って、虫なんかの動物に生殖(受粉)のお手伝いをしてもらったりと、他の生き物との関係性が深くなってくるよね。それって、何千万年か後に出現する人間との出会いへの序章だったのかなって思えてきて。

そんな『花と人間とのドラマ』がね、この赤い蕾たちを初めて見たときに走馬灯のように頭の中に流れて、めちゃめちゃ感動してしまって。
ひとり庭に立ち尽くして涙を流していました。

桜のように可憐な花たち

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赤い蕾たちを見つけたとき、この植物のどこにこんな真っ赤に燃えるようなエネルギー・色素が隠れていたんだろう?と、その生命力に圧倒されました。どんなに鮮やかな花を咲かせるのだろう?と思っていたら、咲いたのは桜によく似た、淡いピンク色の可憐な花でした。

ほとんど白に近いピンク色。そして、柔らかく繊細で小さな花弁たち。

この6年の間、一度も花を咲かせることのなかった低木が、どうして今年になって急に蕾をつけてくれたんだろう。思い当たることはたくさんあります。ありすぎるくらい。
下記の私の6年年表を見てもらえたら、何となく感じていただけるかな

光永知恵の6年年表

2016年5月 この家に引っ越してくる
同年7月 この家の1階で写真スタジオ開業、同時にカフェ開業
2017年6月 精神のバランスを崩し、うつ病発症
同年夏、庭の20本あまりの生垣がすべて枯れてしまう
2018年1月 症状が悪化し転院。躁うつ病(双極性障害)との診断
以降2019年春まで、息をして食べて寝るだけの生活
(体調の良い日は仕事や子供の送り迎えはしてたけどね)
2019年夏 クラウドファンディング立ち上げ
同年12月 クラウドファンディングでいただいた資金を元にリフレクソロジーを学び、サロンを開業
2020年 体調は相変わらず不安定ながら、自分探しのためあらゆるセラピー、ヒーリング、カウンセリングなどを受けてまわる
2021年 アロマを主軸にやっていくことを決心、アロマセラピーインストラクター取得
同年、よもぎハーブ蒸しアドバイザー、臼井式レイキマスター、習得
2022年 年末に受けたマナカード・コーチングで実母からの愛を実感することに成功したことをベースに、自己肯定感を確立。同時に他者肯定や他者愛が自然に溢れてくるのを初めて実感。

花ひらく時が来た

少し前に書いたこの記事にあるように、今年に入って自己肯定感がUPし定着、それと同時に他者を認められるようになったり、誰かの助けになりたいという思いがこんこんと泉のように私の奥から湧いてくるようになりました。

2016年、私の生活のすべてがガラガラと音を立てて崩れていったのは、この時を迎えるためだったのだと今は分かる。ものすごく長かったし苦しかったし、家族にも負担をかけてしまったけれど。
病気の療養をすること、精神科のカウンセリングを受けることで、自分というものを知り、自分の生き方の癖を治し、というより考え方を他人軸から自分軸に持っていくように思考の調整をし、何か間違った方向へ行こうとしたら強制ストップがかかるかのように私は倒れ、また起きては生き方の調整をしてきた。

自分が本当に望む生き方とは?それを今は自分に偽ることなく自分の心のままに伝えることができる。セラピストとしての私に迷いなくOKサインを出すことができる。どんな人の生き方にもOKと言うことができる。

だから、花が、OKサインとして
咲いてくれたんだね。

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