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岸壁の母

うちの母は猪突猛進な人w

私が小学生の時
男性並みに働いていた人でした

母は、コンクリート会社で
最初は事務で働いていたが
いつのまにか、
事務仕事から外へ出て
高い塔(司令塔?)から
司令をする所で
マイクを使い司令していた
父は、出稼ぎでほぼ家に居ず
祖母は農業をし3人とも
バラバラの仕事をしていた
事になる

田舎では、母の声が
司令塔からよく聞こえ
恥ずかしいと
思っていた小学生時代

「にこにちのお母さんは、
元気だよねぇ」
なんて友達からよく言われて
いた

私がランドセルを
背負わず
ダラダラ寄り道しながら
友達と帰っていると

母が、司令塔から
「にこにちー!何ダラダラ
歩いているの!
ちゃんとしなさ〜い」
にこにちのお母さんだぁ・・・
友達は笑う
私は、もぉーーーー
と思いながら、走って逃げる
「ちゃんと帰りなさいよー!」
叫ぶ母

(今思えば会社の物を
私用で使っていた事になる)

いつだったか・・・
その母が
司令塔のマイクが
入っているのを
知ってかしらずか

岸壁の母を歌っていた

(知らない人が多いと思うので
解説すると)

岸壁の母
(がんぺきのはは)とは、
第二次世界大戦後、
ソ連による抑留から解放され、
引揚船で引揚港の桟橋(岸壁)
へ帰ってくる息子の帰り
を待つ母親を
マスコミ等が取り上げた呼称。

その一人である端野いせ
をモデルとして流行歌
(1954年など)、
映画作品のタイトルともなった。

昭和47年(1972年)
に二葉百合子がカバーした
歌謡浪曲「岸壁の母」

ウィキペディアより

母は二葉小百合さんの
カバー曲を歌っていました
超昔の歌ですね

マイクから聞こえる
母の歌
町中母の声で響いている

恥ずかしいーーーー

「母はきました〜🎶
今日も来た〜
この岩壁に今日も来た〜
とどかぬ願いと
知りながら〜………」

いったい誰の為に
歌っているんだょ〜

漫画ドラえもんに例えるなら
ジャイアンなみに
下手くそ!

お母さんさぁ
凄く歌下手なんだから
もう歌うのやめて!
恥ずかしい!

と何度となくやめて!
と言っていったのは
数え切れないほど

その答え?は
「なーに言ってるの
お母さんカラオケで
歌えば上手いんだから」
と訳のわからない事を
言っていた

その母はもう70代
岸壁の母は、
今でも大好きで
カラオケにあれば
18番の様に歌う
その音痴は、未だ健在!
でも、
母は、音痴と思っていない
むしろ、伴奏が悪いだの
マイクが違うだの言って
自分は上手いと思っている

母が自分の歌を上手い
と思っている理由

数年前
町でカラオケ大会
があったんですね
そのカラオケ大会で
あの18番を歌ったんです

堂々と
伴奏からずれながら歌う母
会場に来ていたギャラリーは
それを聴き笑い出す
でも母は、
一人気持ちよく歌う
そして、
歌い終わった時のこと
町長が、うちの母の
堂々と歌う姿に感動したらしく
「凄く上手ですね!」
と褒めたそうだ

いやいや
褒め方間違えてるよ
町長さん!
うちの母の歌は
騒音なみなのょ
もし褒めるなら、

音は外れているけど
堂々と歌う姿
が素晴らしい

くらいにしてほしかった

お陰様で、
母は、町長の言葉が
太鼓判となり
歌が上手だと思っている

スーパー銭湯に行くと
母は、カラオケで
あの歌を歌う
気持ちよさそうだ

そして、周りは笑っている
でも、母は自分は、
上手だと思っているから
周りが笑っていようが
それは、自分の歌が
上手いと思っているが故に
その笑いさえも
褒められていると思っている

めちゃくちゃ
勘違いしているけど
自己肯定感が高い?
いや高すぎるわぁ

友達に
「にこにちのお母さん
元気だよねぇ」
と今でも言われる

人の意見に左右されない母

ある意味羨ましいw
でも、
人の話を聞くこと
ができない所は、
悪い所でもあるw

まぁそれが母だと今では
諦めています

そんな母には
もう年だから好きな様に
生きて欲しい

いつまでも、
元気でいて欲しいわ
「岸壁の母」を歌う母w


まさか岸壁の母がAmazonで
買えるとは………


………………
自己紹介
noteがスキ❤️になってきた。より


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#母
#音痴
#自己肯定感高すぎ
#マイロード
#猪突猛進
#人の話を聞かない
#カラオケ

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