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アメリカ西部キャンピングカーの旅【後編】イエローストーン・あっちこっちで立ち往生

前方にはテールランプの長い列が続いている。キャンピングカーのブレーキをゆっくりと踏み減速させる。渋滞の前方は見えない。道路脇にクマでもいるのだろうか。周りの皆もそわそわしているはずだ。停まった車の窓から顔を出し前方を見る。何も見えない。暫くは、動き出さないだろう。今思い返せば、この渋滞が、その後イエローストーンで経験する様々な渋滞のプロローグだった。


旅の6日目。性懲りもなく、また早起きをしてムース探をした。残念ながら今回は空振りに終わったが、前日スリーラン・ホームランを打っているのでの心残りはない。朝食後、グランドティトンを発ち北上、イエローストーンへと向かった。

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(駐車場脇で草をはむバイソン。イエローストーン・ヘイデンバレー付近にて)

南エントランスから入園し、イエローストーン・レイク脇にあるウェストサムに立ち寄った。湖のほとりに色とりどりのガイザーが点在している。世にも珍しい水中間欠泉、フィッシング・コーンもそこにあった。間欠泉だけあって時折、高圧の蒸気が噴出する。その昔、釣り人がそこで魚を茹でて食べたという、真実のほどは分からない話がある。私が見たときには、数匹の小魚が噴出孔の中でのんきに泳いでいた。茹でガエルならぬ、茹で魚になる危機が迫っていることは知るすべもない。

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(湖のほとりで青く輝くガイザー)

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(湖の中に佇む間欠泉)


ウェストサムを後にし、フィッシングビレッジに向かう途中で渋滞にハマった。視界の先には、どこまでも続くテールランプ。しばらく昼食にはありつけそうもない。急ぐ旅ではないので、渋滞は気にならない筈だが、空腹時は例外だ。

やがて車がゆっくりと前に進み始めた。路肩に停車している車や、パークレンジャーの姿が見える。やはり熊だろうか?妻が何か見たようだ。発した言葉は、「な~んだ、エルクか」。立派な角をしたエルクが数頭、道脇で草を食んでいる。もう一頭はのんびりと道を横切っている。これまでグランドティトンで大きなエルクを何頭も見てきただけに、つい、「な~んだ」という言葉が出たようだ。野生動物の宝庫であるイエローストーン。ビッグ・ファイブといえば、オオカミ、ムース、クマ、バイソン、そしてエルク。名誉あるビッグ・ファイブの一角を占めるエルクに向かって「な~んだ」は失礼だ。二人して顔を見合わせて大笑いした。

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(のんびり道を渡るエルク。渋滞はお構いなし。)


イエローストーンは1872年に世界で始めての国立公園として誕生した。アメリカで最も頻繁に大型動物を見られる場所としても知られている。古くは絶滅の危機にあったアメリカン・バッファロー(今ではバイソンと呼ばれるのが一般的)の保護のため、更には、姿を消してしまった狼をカナダから移住させ、この地で新たな繁殖を試み、大きな成功を収めるなど、イエローストーンの歴史、即ち野生動物保護の歴史といっても過言ではない。


エルク渋滞から解放され、向かう先は公園の中心部にあるキャニオン・ビレッジだ。そこにあるキャンプグラウンドが、これから三日間のベースキャンプとなる。明日からそこを起点に、ガイザーカントリーやマンモスカントリーを回る。先ずは、ジェネラル・ストアーで食料の買い出しだ。

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(充電中のT.E.D.D.Y.)

キャニオン・ビレッジの中心部で珍しいものを見た。その名は、T.E.D.D.Y. The Electric Driverless Demonstration in Yellowstoneの略、無人自動車のショーケースだ。ビレッジ内の宿泊施設、ビジターセンター、レストラン間などの近距離移動に利用されている自動運転のシャトルだ。ぜひ乗ってみたいと思い待っていると、充電中だった2台のうち一台が動き出した。ジェネラル・ストアー脇の停留所に数名の人がいたので、並んで待っていると、四角い箱がノロノロと近づいて来た。すぐ前に停まってドアが開く。「な~んだ」、中には運転手がいるではないか。乗車は止めにした。

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翌朝、御多分に漏れず、また早起きをした。外はまだ暗い。日の出前後は動物が活発に動く時間だ。ランニングシューズを履いて走りたいところだが、日が昇るまでの限られた時間。足頼みでは行動範囲が限られる。それにも増して、グリズリーベアーと生身の体での遭遇は避けなくてはならない。

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遡ること5年前。いつも通り早起きして走る気満々でいた私を、マジで危ないからやめておけと説得したのは他でもない家族だった。仕方なく車でクマ探しをすることになった。それほど期待せずに、朝靄の中を走っていて遭遇したのが、傷ついた若いグリズリーベアーだった。万が一、パタパタと一人で霧の中を走っている時に出合い頭で遭遇していたら、喧嘩に負けた腹いせに、一発、二発とフックを食らっていたところだった。グリズリーの特徴である長い爪でのフック。さぞかし、痛かったことだろう。

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(5年前に間近で遭遇した若いグリズリベアー。頬の傷が生々しい)

キャンピングカーをノロノロ走らせ、五年前に通った川沿いのルートを探索する。道のわきでは、朝露で程よく湿った草を美味そうに食む、ロンリー・バイソン。仲間から逸れてしまったようだ。その先には20頭はいるだろうと思われるエルクの群れ。立派な角を蓄えたオスが群れの安全を守る使命を全うするべく、あたりを見回している。視界が急に開けた。ヘイデンバレーだ。目の前には延々と広がる緑の丘。霧が晴れてきた。はるか彼方にバイソンの群れが見える。

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残念ながらクマに出会う事なく朝の探索を終え、そのまま向かった先はガイザーカントリー。イエローストーンと言えばオールドフェイスフルという、毎日決まった時間に吹き上げる間欠泉が有名だが、その他にも数えきれないほどのガイザーや間欠泉がある。それもその筈、イエローストーン国立公園は巨大な火口の中に位置し、その地下では今でも活発な火山が続いている。ここは世界最大のガイザーの集積地であり、一箇所にこれほど沢山のガイザーが存在するスポットは他にない。その中でも、それらが特に多く集まるのが、公園西部のガイザーカントリーだ。


キャニオンカントリーからガイザーカントリーへ向かう19㎞のルート。中間地点を過ぎると緩やかな下りになる。向かう先の低地は朝靄に覆われている。その朝靄を突き抜け、空に向かって噴き上がる蒸気の柱が見える。ノリス・ガイザーに違いない。午前7時。朝のヒンヤリとした外気と蒸気の温度差のためか、天へと伸びる白い柱は鮮明でそして巨大だ。

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ノリス・ガイザー脇のキャンピングカー専用の駐車スペースに車を止め、人が疎らなスチームボート・ガイザーへと向かった。目と鼻の先で噴き上がる熱水の柱。ものすごい迫力だ。名前の由来通り、蒸気船のように勢いよく噴き出された熱水は、天高く上がり霧雨の様に周囲に降り注ぐ。体が濡れてきた。一旦、車に戻って朝食を摂ることにした。メニューは、フルーツ、ヨーグルト、シリアル、そしてコーヒー。家にいる時とほぼ変わらない朝食だ。唯一、違うのはコーヒーがインスタントだという事だろうか。

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朝食を済ませ、今一度、スチームボート・ガイザーへと足を運んだ。今度は青空がバックだ。駐車場に戻った時には、つい先ほどまでガラガラだったスペースが一杯になっている。それどころか、駐車場の外までスペース待ちの列が延々と続いている。路肩にも所狭しと車が停まっている。どうして、こんなに混んでいるのだろうか?

ノリス・ガイザーからオールドフェイスフルへと繋がる50㎞程のルート上には、色取り取りのガイザーが点在する。その中でも群を抜いて美しいのが、ミッドウェイ・ガイザー・ベイスンにあるグランド・プリスマティック・スプリングだ。その美しさもさることながら、規模も直径110m超と桁違いにデカい。中心部はカリブの海を思わせる青。その周りには黄色とオレンジのグラデーションが広がっている。

ガイザー内の水温は中心部と周辺部では異なる。その温度差によって異なったバクテリアが繁殖し、見る者を魅了するグラデーションを作り上げるらしい。

オールドフェイスフルの近くにある、七色のグラデーションで有名な、モーニンググローリー・プール。近年、その色彩の鮮やかさが失われているという。観光客が投げ込むコインやごみの影響だ。ごみの除去作業も行われているが、デリケートなバクテリアの繁殖への影響は避けられない。

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(ボードウォークから見たグランド・プリスマティック・スプリング)

グランド・プリスマティック・スプリングに続く一本道。ノロノロ運転が30分以上も続いている。行く手には終りが見えない車の列が続いている。イエローストーンを訪ずれるのは今回が四度目だが、これまでこんな渋滞は見たことがない。この辺りは野生動物は比較的少ない。路肩も広い。動物渋滞でないのは間違いないだろう。という事は、この渋滞が目指すグランド・プリズマティックまで続くことになる。目的地についても、キャンピングカー用の大きめの駐車スペースを見つけるのは至難の業だ。左手にピクニックエリアに続く脇道が見える。前方を確認し、ゆっくりと左にハンドルを切った。

ヘルメットに覆われた頭が汗ばみ少し痒い。それ以外には文句のつけようがない。渋滞する車の列を横目に、マウンテンバイクは前へ前へと進む。少し火照った体を高地の風が心地よく冷やしてくれる。後方を振り返る。家内は10メートルほど後ろだ。目指す先は、グランド・プリスマティック・スプリングを高台から見下ろす丘。

駐車場をやり過ごし、その先にあるフェアリー・フォールのトレイルヘッドに乗り入れた。ここから1㎞程はオフロードとなる。丘の頂きに続く最後の数百メートルは、多少傾斜がきつい山道のため。マウンテンバイクの乗り入れは禁止されている。

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登り切った先には、驚きの光景が待っていた。美しい色彩を放つグランド・プリスマティック・スプリング、その全貌を高所から見るのは初めてだ。中心部の透き通る青が、淵に行くにしたがい緑身を帯び、やがて黄色になる。周囲にオレンジ色の波紋が装飾を添える。その模様は、皆既日食の時に見られる太陽の周りを覆うコロナを連想させる。束の間、立ち上る湯気がガイザーを覆う。風が吹く。再び神秘の泉が現れ異彩を放つ。火山活動とバクテリアが作り出した奇跡の小宇宙。見つめていると吸い込まれそうな感覚に襲われる。

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ボードウォークはディズニーランドのアトラクションを待つ列のようだ。人の流れが止まることはないが、なかなか目的地に着かない。グランド・プリスマティック・スプリングの小宇宙を高台から存分に楽しんだ後、再びマウンテンバイクに跨り、来た道を戻った。車と人でごった返す駐車場の隅にバイクを停め、ボードウォークを歩き始めたが、すぐに徒歩渋滞にハマった。新型コロナのパンデミックが落ち着きつつあるアメリカであるが、多くは海外旅行を避け、国内での夏休みを楽しんでいるようだ。そういう私たちも同様ではあるが、今年はいつになく人が多い。都会の人込みを避けてやってきたワイオミングの大自然。ここまで来て、アトラクション待ちのごとく列に並ぶとは、なんとも皮肉な話だ。

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(アトラクションを待つ長い列)

またもやアイスクリームを食べ損なってしまった。これで三度目だ。周りの人たちは美味しそうにダブル・スクープのアイスクリームを食べている。オールドフェイスフル・ビレッジ、時計は午後5時数分前を指している。この時期、ワイオミングの日没は午後九時過ぎ。日が長いので時間の感覚が麻痺してしまう。ほとんどの店は午後5時で閉店する。これまでに二度アイスを買い損ねた。店の前で目にしたのは、またしても長い人の列。途中で足切りされるのは間違いない。

隣にはションボリした表情の家内。渋滞を避けるためにグランド・プリスマティック・スプリング前数キロの脇道にキャンピングカー停め、マウンテンバイクで移動した。当然のことながら最後は、そこまで戻らなければならない。アイスを楽しみにマウンテンバイクを漕ぎ続けた。汗が引くのを待つ車内で、家内はチョコミントを食べると揺るぎ無い覚悟を持って決めていた。

オールドフェイスフル・ビレッジからモーニンググローリー・プールまで片道1㎞程。歩行者・自転車専用の平坦な道が続く。ルート脇にあるガソリンスタンドで、ガリガリ君のようなアイスキャンディーを買った。チョコミントではないが、何とか気を取り直しマウンテンバイクでお目当てのモーニンググローリーへと向かった。モーニンググローリーとは英語で朝顔の意。午後の光を受け、神秘の色を発するモーニンググローリーの美しさは際立っていた。

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(一昔前と比べると鮮やかさを失ったが未だ美しいモーニンググローリー)

ガイザーカントリー、レイクカントリー、キャニオンカントリー、ルーズベルトカントリ、そしてマンモスカントリー園内の五つの地域を結ぶのは、南北に二つの輪を並べたような八の字ルートだ。南のループを時計と逆回り。それが本日のルートだ。オールドフェイスフルを後にし、レイクカントリー経由でベースキャンプがあるキャニオンへと向かう。途中、ヘイデンバレーの入り口で、再び渋滞にハマった。このあたりでは、常にバイソンが群れている。バイソンによる道路遮断、イエローストーンで有名なロード・ブロックだろうか・・・


路肩には何十台もの車が止まっている。皆が遠くの平原を注意深く見ている。パッと目には何頭かのバイソンが見えるだけだ。数十メートル先の不安定な路肩にキャンピングカーを停める。人だかりに駆け寄り、何が見えるのか聞いた。帰ってきた答えは、なんとオオカミだ。一面に敷き詰められた緑のジュータンの上に見えるのは、ほとんど身動きしないバイソン数頭。そして対照的に足早に動く小さめの影。望遠鏡を目に翳す。犬のような動物がいる。コヨーテやキツネよりはるかに大きい。間違いない。かつてカナダから連れてこられたグレイ・ウルフの子孫だ。まさかオオカミを見られるとは。双眼鏡を握る手に力が入る。

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(遠目ではあるがオオカミの特徴がはっきり見える)


赤ずきんちゃんを初め、、昔話に登場するオオカミはいつも悪者だ。アメリカでもかつては、オオカミは家畜を襲う害獣として駆除され、絶滅の危機にあった。肉食獣の減少により大繁殖したのはエルクなど大型のシカ科の動物だ。1930年台には、増えすぎた草食動物による生態系への影響が問題視され始めていた。しかし、アメリカ政府が行動を起こしたのは半世紀以上経ってからだ。

1995年1月12日、カナダのジャスパー国立公園から、8頭のグレイ・ウルフが持ち込まれた。翌年までに31頭のオオカミがイエローストーンの地に放たれ、その後もオオカミ再生プロジェクトは続いた。四半世紀を経た今、カナダから移り住んだグレイ・ウルフの子孫たちは、この地の生態系の一部となっている。自然のバランスを取り戻しつつあるこの地は、花や植物は勿論のこと、小鳥を初め、鷹、キツネ、ビーバーなど様々な動植物に生命の営みの場を提供している。一旦、狂い始めた生態系の時計を逆戻りさせた張本人であるオオカミが、いま目の前を歩いている。二頭いるようだ。

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イエローストーン国立公園の名前の由来は、公園内を流れるスネークリバーが作り上げた渓谷に露出する岩の色から来ている。グランドキャニオン・オブ・イエローストーン。眼下に広がる深い谷の両岸は、確かに黄色い岩に覆われている。昨日の夕刻に、二頭のオオカミを見た後に立ち寄った時よりも、朝日に輝く渓谷は、さらに黄色みが増して見える。昨日に続いて、二日連続でのアーティストポイント。深い渓谷と、その先で爆風を上げて流れ落ちる滝。敢えて二度来る価値はあったようだ。

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(朝日を浴びるローワー・フォール。アーティストポイントにて。)

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(イエローストーンの名前の由来となった黄色の岩が表面に露出している)


園内を南北に走る八の字ループの北東部分に当たる、キャニオンカントリーとルーズベルトカントリーを結ぶルートが閉鎖されている。五年前にブラックベアーの親子を見たエリアだ。マンモスホットスプリングを見た後に、北のループをぐるりと一周してベースキャンプに戻ってこようと考えていたが、来た道を引き返す以外に選択肢は無くなった。

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(二匹の小熊を連れたブラックベアー。5年前に撮影)


旅の8日目、イエローストンーで過ごす最終日。少し疲れ気味の家内。毎日、日の出前に起床し、午後9時の日没まで、来る日も来る日も、虫に刺されながら、山道を歩き、カヌーを漕ぎ、マウンテンバイクに乗って過ごしてきた。夜は、狭い車内で少なからず私のイビキにも悩まされたことだろう。疲れていないは筈はない。

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(水中から噴き上げられる熱水に含まれる石灰が蓄積しテラス状になる)

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マンモスカントリーで、マンモスサイズのひな壇上のホットスプリングを見た後は、暫し別行動をとることにした。家内は、キャンピングカー内で少し休み、その後、歴史的建造物などがあるビレッジをブラブラと散歩。


私はというと、マンモスホットスプリングの上部に位置する、アッパーテラスへ。道幅が狭く一方通行となっているアッパーテラスは大型車の乗り入れ禁止だ。再びマウンテンバイクの出番となるが、一歩通行ルートへ辿り着くには急勾配の坂を上らなければならない。かなりの標高差だ。家内に車で連れて行ってくれと頼むと、無言で駐車場の入り口方向を指さした。そこには、駐車場の空きスペースを待つ長い列。仕方なくバイクで坂を上り始める。

車を遠く離れた路肩に停めて歩く沢山の人たち。ここでもまた駐車場渋滞だ。急こう配をノロノロとバイクのペダルを漕いでいると、パークレンジャーが乗る4DWが並走してきた。何やら注意されるかと身構えると、「左側にマウンテンバイク用のトレイルがあるわよ~」と、スピーカーを通して有難いアドヴァイスをくれた。

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(大型車乗り入れ禁止のアッパーテラスをマウンテンバイクにて)

アッパーテラスをのんびりと回り、パークレンジャーが教えてくれた、ご機嫌なシングルトラックを下り、駐車場に着いた。入り口には相変わらず空きスペース待ちの車の列。バイクをキャンピングカー後尾のラックに固定していると、4度目の正直でアイスクリームをゲットした家内が嬉しそうに戻ってきた。

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明日はソルトレイクシティーへ戻る。キャンピングカーの返却は午前11時。キャンプサイト出発は午前3時半あたりになる。今日は、早めに引き上げることにしよう。ジェネラル・ストアーで夕食の買い出しをし、マンモスホットスプリング・ビレッジを後にした。

何度目の立往生だろうか。おなじみの光景だ。今度は何がいるんだろう?完全に止まることはなくノロノロと前進している。暫くすると黒い塊がこちらに近づいてくるのが見えた。ノッソ・ノッソと反対車線のど真ん中をバイソンが歩いている。

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(道の真ん中を我が物顔で歩くバイソン)

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(ロードブロックという名のビールも売っている)

イエローストーン名物のバイソンによるロードブロックだ。初日の「な~んだ、エルクか」渋滞で幕を開けたイエローンストーンの旅、ディズニーランドのアトラクション並みの混雑や、アイスクリーム待ちの長蛇の列、更には生態系の救世主、グレイ・ウルフを拝む列。最後は、これを見ずには帰れない、名物のバイソン・ロードブロックで締めくくりだ。

Life is good with wild animals around !

By Nick D


ワンポイント・アドバイス:

高台からグランド・プリズマティック・スプリングを見下ろすオーバールックは超お勧め。見逃さないように。行き方は以下の地図にて。

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