絞り優先モードの特徴(無料公開)
被写体の背景をボカしたり、前後をボカしたりと、カメラでは肉眼で見ることのできない世界「ボケ」を撮ることができます。
このボケの効果を活用するのに有効な撮影モードが、絞り優先のAモードです。
メーカーによってAvモードとも呼ばれます。
モードダイヤルで言うと、Aで表示されています。
絞りは英語でApertureと言います。この頭文字を撮ってAと表示されています。
Aモードにすると絞りの数字を自分で決めることができます。
F5.6・F8・F11とFの後の数字が絞りの数字です。
この数字を決めると、写真が適正な明るさに写るようにカメラがシャッタースピードを計算して設定してくれます。
この適正な明るさというのは、肉眼でみた情景と同じ程度の明るさを意味します。
このことを「適正露出」と言います。
この絞りの数字は、簡単に言うとカメラに光を通す穴の大きさを示します。
Fの数字が小さければ小さいほど穴の大きさは大きくなります。
Fの数字が大きければ大きいほど穴は小さくなります。
この数字を変えるには、カメラボディの右親指側にあるダイヤルを回すことによって変えることができます。
メーカーによって多少変わりますが、ほとんどの機種はこの位置のダイヤルで数字を変更できると思います。
もし、できない場合は、カメラの取り扱い説明書を確認してくださいね。
最初は絞りの数字と、絞りの穴の大きさの関係が難しく感じますが、これはもう覚えるしかありません。
数字が小さいと穴は大きくなる。
数字が大きいと穴は小さくなる。
じゃあ穴が大きくなるとどうなの?についてですが、穴が大きくなるとボケ味が豊かになります。
穴が小さくなると写真全体にピントが合った写真になります。
同じ被写体でも、F4で撮った写真はこちらです。F16で撮った写真はこちらです。
どうですか?
F4で撮った写真は背景がぼけていますね。
F16で撮った写真は背景がF4に比べてはっきり見えます。
Aモードで絞りの数字を変更して写真を撮る面白さは、この背景のボケ味を数字によって調整できるところです。
写真はなんでも背景がぼけていたらいいわけではありません。
そのボケ具合をどれくらいにするかを自分で決める事ができるのが、このAモードの楽しさですね。
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