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生きてるだけでいい人、になりたい

誰かの役に立てるように、と
けっこう切実に思って働いてきたように思う。
そうしていないと自分に価値がないようで不安だったのかもしれないし、
そもそも仕事ほど面白いものもそうなかったから。

その気持ちと、わたしの人生をめいっぱいつぎ込んで作ったうちの調味料
おかげさまでたくさんの方に使っていただけるようになった。
これからもずっと大事に作っていきたいと思う。

でもコロナが来てみて、ほんとうにびっくりした。
自分の人生なのに、わたしは誰かの役に立つのに忙しすぎていつもそこにいなかったし、
どれだけ人から与えられる言葉や評価で自分を埋めてきたかも、よくわかったから。

わたしが満たさないといけないのは、誰かじゃなくて、自分だ。

20歳のときに家庭のごはんをおいしくする人になろう、と思った。
そのときと同じくらいの真剣さで今、これからなりたい職業について考えている。
現時点での答えは、
生きているだけでいい、人。
自分のことをそう思えたら、そう思える人が増えたら、世界はずっと、生きやすくなる。

道筋はまだわからない。
でも、ごはんがおいしく作れるとそんな気持ちになれるのを、わたしはずっと前から知っていたのだ。


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