「"恐怖"すなわち"自信"」4年 栗田悠巨
川崎フロンターレU18(菅高校)出身
スポーツ科学部競技スポーツ学科、4年栗田悠巨です。
これが自身2回目のnoteになります。引退後も自分の番がきたら書くつもりなので、敢えて最後とは言いませんよ。
大学時代の記録として、残させてください。
「クリ君はヤバいっす笑。」
4年になって後輩からこんな言葉が届く様になり、やっとチームに馴染めたわ。と感じることができています。
ここから本編に入るので、一旦有料コンテンツとさせていただきます。
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同期のnoteを読んで
「引退」
そんな実感が湧いてきている。
すれ違うたびに、いつ辞めるの?と冗談半分に問いかけてきた4年長谷川にもついに終わりが来る笑。
いや、冗談2割本気8割くらいだったかも。
時の流れの早さと、ハセの生命力には腰を抜かしている。
自分にはこの4年間、またサッカーを始めて約18年の想いを上手くまとめることができなかった。
数え切れないほどのストーリーがあって、その全てが今に繋がっていたから。
回想すると少ししんみりしちゃうというのもあり、ここでは昔を振り返らず、「学生スポーツ」として残り1ヶ月を迎えた今、改めて自分の決意をnoteに書き残そうと思う。
「恐怖」
今年に入ってから、目には見えない何か怖いものが自分の中に強く芽生えはじめた。
それは何気ない時間にも、ふと自分自身に襲いかかかった。
恐らく
最終学年の重圧、試合に出場する責任、将来のこと。
一度にのし掛かるには少し重すぎたのかもしれない。
自分がヘマをすれば誰かが喜ぶだろう。
栗田と書かれたマグネットがいつ消えてなくなってしまうのか。そんなことを考えながら毎日スパイクを履いた。
勝負に負けること、チャレンジすることが前よりも怖くなっていた。
自分らしくない。
既に終わったのかな。
アスリートとしてのスピリットを失いかけてた自分に意気消沈した。
挑戦を重ねてここまで成長してきたことを知ってるからこそ、自分に対して憎悪した。
ただ、こんな哀愁漂うプレーヤーにさえ
"週末"は訪れる。
龍前が
「悠巨頑張って」
いつものトーンで明るく声をかける。
輝が
「悠巨出るなら応援行こうかな」
彼らしく声をかける。
本来ならスポットライトを浴びるべき仲間が、様々な想いを捨て、トップチームの試合に足を運んでくれる。
雨に打たれたアウェイ筑波戦も、猛暑の中の東洋戦も彼らはテントひとつ使わず、声援を送り続けていた。
感動した。
とても綺麗な光景だった。
どんなときもサポートしてくれる仲間の存在そのものが恐怖の生贄だった自分に「大きな勇気」を与えてくれた。
それがいつしか
揺るぎない「自信」へと形を変え、自分自身の心を突き動かしていた。
当たり前じゃない。
"雨が降ろうが槍が降ろうが"
残り5試合が終わってサッカーができない身体になっても、それは本望ですらある。
自分はまだ進路が決まってない。
ただ今は、そんなこと忘れてしまうくらいに
「赤黒」に染まっている。
ピッチで、必死にもがき続ける自分の姿を見に来て欲しい。
更に言えば
引退が近づきサッカーへの情熱が落ちてきている同期の心にもう一度火をつけたい。
入部した頃の、ギラギラした顔つきのみんなとサッカーがしたい。
1人でも多く、1日でも長くトップチームでプレーして欲しい。
「スペシャル」をもっているみんなの力が必要だから。
1ヶ月前まではこんなこと思わなかったけど、今では強くそう思う。
自分にならできるのではないかと自信もある。
プレーで、闘志で。
それが今までの4年生にはできなかったことなのではないかとも考える。
どうせ最後はみんなで笑い合うだろう。
それなら取りに行こう。
"日本1"
最後に
あと何度自分自身に春がやってくるだろう。
もっと大きな舞台で残りの人生を謳歌したい。
そんな事を考えれば、自ずと家族の顔が浮かぶ。
今まで自分に費やしてくれた時間、お金、他にもたくさんあるか。
少なくとも自分の存在が、家族みんなの人生を変えてしまったというのも事実。
優しい3人だからこそ、感情をぶつけてしまう時があるけど、自分にとって大きな支えになっているということは毎日忘れてない。
いつどのような形で終わるかわからないけど、その時が来るまでは全力でサッカーに励む姿を見せたい。
それが1つ自分からの報恩謝徳になるのではないかと。
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有料会員限定公開という形にはなってしまいましたが、最後まで拝読いただきありがとうございます。
これからも日本大学サッカー部をよろしくお願いします。
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