「None綺麗事」　二年　田中丈流

　今回noteを担当させていただきます、佐野日大高校出身、スポーツ科学部競技スポーツ学科2年の田中丈流です。大体こういうものを書くときっていうのは貴重な機会だから良いことを書こう！と思うところですが、僕は中々良いことが思い浮かばないので綺麗事一切なしで綴ってみたいと思います。


　たまーに親と電話をする機会があるのですが、その時にいつも言われるのは、


なんでサッカーやってるの？

なんのためにやってるの？


　と聞かれます。ダイエットってふざけて言ったら電話を切られたので、かけ直して社会に出て必要な力を補うため。と答えました。それで返ってきた言葉は、


　サッカーしてれば社会に出て通用するの？でした。


　プロになりたいって答えるべきでしたね。ですが僕はプロにはなれないです。絶対に。理由は簡単です。下手なくせに練習をしていないからです。朝練が終わり、昼はたまにボールを蹴るくらいで、ほんと何しに大学来たんだって話ですよね。この大学に来て多分自信というものをなくしてしまった気がします。自分のプレーが分からなくなったり、試合中もアイデアが浮かばない。
プレースピードが速くなったから？周りが上手くなったから？多分それもありますが、一番はサッカーに対する思いが変わってしまったからだと思います。


　高校まではありがたいことに試合に絡む機会が多く、当たり前のように週末公式戦の日が来て、当たり前のように試合に出てというように、モチベーションというものは下がることを知らず上がる一方でした。

でも日本大学に来てまだ公式戦出場0。モチベーションは下がる一方。練習や試合でも先輩に怒られないために消極的なプレーばっかり。そんなんじゃ一生試合には出れずに終わってしまいます。


　どうすればいいのかは簡単です。自分の価値を証明することです。
自分の価値は自分で決めるというのは聞いたことありますが、それは単なるカッコいい言葉なだけで、自分の価値は他人に決められるという方が合っているでしょう。しかし、まず自分の価値を証明しなければ他人に決められることすらされない。今の自分は価値を決められることすらされない人間だと思います。日本大学でサッカーをすることによって周りから良く見られる。サッカーやっている自分に価値がある。馬鹿バカしいですよね。そんなことでしか自分の価値を見出せない奴なんて正直いらないですし、必要とされない。自分は今そんな存在であるし、正直いてもいなくても変わらない奴です。


　そんな状況を打破できるような環境、仲間は揃っています。少し歩けばグランドがあり、最高の筋トレ施設があり、共に生活しているバンデリアン稲城の仲間には、高校の時に主要キャラであったであろう選手たちが揃っている。多分この環境の良さや頼もしい仲間たちの存在は今も身に染みて感じますが、大学を卒業したらより一層感じるのだろうと思います。


　最後に、たまに電話をかけてくれる親を悲しませないよう、地元に帰って恥ずかしくないように今を大切にしてこれからも突き進んでいきたいと思います。

　話があちこち行ってしまって最後は綺麗事のような感じで終わってしまい、タイトルとは少しかけ離れてしまいましたが、初めてのnoteなので許してください。最後まで読んでいただきありがとうございました。

田中 丈流　(たなか たける)
<経歴>
古河SS→FC古河→佐野日本大学高等学校