見出し画像

「夢と仲間と感謝と自分」 二年 萬谷 裕太


初めに新型コロナウイルス感染症拡大に際しまして現在も最前線で闘ってくださっている医療従事者の皆様、並びに関東大学サッカーリーグ戦含め様々な大会の運営に携わって頂いております、関東大学サッカー連盟様、学連様に感謝申し上げます。

初めまして!
今回noteを担当させて頂く
生物資源科学部 2年 萬谷裕太 (興國高校)
と申します。

世の中には様々な記事がある中で私の文書に興味を持って頂きありがとうございます。
いきなりですが夢を持たない人、コロナ禍で夢が途絶えた人、絶対に叶えたい夢が存在する人、皆様にとって夢とはなんでしょう。
今回は私の夢について永遠と語れる自信はありますがまとめさせて頂きます。後悔など1ミリたりともさせませんので少々御付き合いください。

 人間が成長する時、または殻を破り巣立つ日は何かを犠牲にした日だと私は思う。思い返せばいつだって成長の裏には数え切れない程の犠牲があった。全国高校サッカー選手権のピッチに立つ。この夢は僕が生まれて初めて抱いた喉から手が出る程掴みたい夢だった。夢に向かう自分は情熱的で前向きそして常に向上するための意欲を持っていた。その頃は何だって犠牲にできた。お気に入りのヘアスタイル。友達と遊びに出かける時間。睡眠の時間。ゲームをする時間。全てを高校サッカーに捧げた。時には家族の時間や恋人との時間でさえも確保出来ず苦しい想いをさせる日々があった。しかしこれは短なる自己満足ではない。18歳という右も左も分からないサッカー少年が必死に考え出した覚悟の表れであったのだ。そのサッカー少年は見事夢を叶えるのだがそれと同時に暗くて長いトンネルに迷い込んだ。

皆さんは夢や希望をお持ちでしょうか?私は全国高校サッカー選手権の舞台にたったあの瞬間。あの時から夢というものがなんなのかが分からなくなった。正確には無くなったのだ。それからというもの私は何を頑張るにも達成したい目標や叶えたい夢がない人生では頑張る意味を見出す事が出来なかった。それが大学生活1年目だ。いっぱい遊んでくれる友達。毎日甘やかされた家庭。あれをしたいこれをしたいと言う好奇心。いろいろな欲望。私はこれらを犠牲にすることが出来なかった。自由、友達、家族、プライド、時間、思い出、栄光。守りたいものがどんどん増えてしまった。優先すべきものが増えてしまった。もう一度言う。夢というものが無くなった瞬間私は、何も犠牲にできない何一つ覚悟のない弱くて弱くて弱い人間へと続くトンネルに迷い込んでしまった。読者の皆様に理解して頂きたいのはこれらの全てが私の財産であるということ。かけがえのない何にも変えられない素晴らしいものだということ。だからこそ何一つ犠牲には出来ないそんな気持ちが強かったのです。犠牲の対価が成長なのかと聞かれたら違うのかも知れません。しかし私は一流を目指す上で誰よりも本気にならないとその分野のトップを取る事は出来ない。そう考えています。叶えたい夢があるのならば運とタイミングはもちろんの事、誰よりもそれと向かい合い努力する以外ないと思う。アウトプットの場を頂いて文字を書き起こしフト大学生活を思い返してみると支払った犠牲は、未だにふざけた髪型と自主練への時間くらいだろうか。明確に言い表せる犠牲が無いということが現状の立ち位置を物語るのだ。極度の負けず嫌いでありながらそれを表には表現出来ないという1番不器用な感情だけが先走ってしまい、周りと同じという事が大嫌いな私が間違った抗い方をしてしまったことは今反省している。その他にも夢を失うことで犯してきた間違いや失敗は数え切れない程ある。未だ明確な夢や目標は模索中であるが、大きな大きな夢は見つけた。それを叶えるための覚悟を決めもう一度信念を貫いて生きていく。そう決めた。私の人生において夢というものは生き甲斐である。夢を追う過程に人は集まり憧れや希望を抱く。人の心を動かし感動を与える。夢にはそのような湧き出るようなパワーがある事を知ったあの日。今度はもっと大きな夢を感動を与えてみせる。゛他人の人生に影響を与えてこそ人生には意味がある。゛黒人初のメジャーリーガーであるジャッキー・ロビンソン氏の言葉が私には深く染み渡ります。誇りある生き様を示していきたい。


夢を語る上で俺はまだまだガキだなと思う場面が多々ある。仲間の前で素直になれない場面が多々ある。大学1年生の時は意見の食い違いからかなりのストレスを抱えながら生きた。自分は真実を話しているのになぜ他人は信じてくれないのか。なぜ罵られるのか。なぜ馬鹿にされるのか。なぜ笑われるのか。わからなかった。多分俺が間違ってたのはみんなに分かって欲しい。みんな仲良くみんな俺の事分かって欲しい。そう思ってた事。でも実際はそんな事なんてありえないのだ。今までは知り合いも多くてある程度自分のことを分かってもらえている状況にいたから勘違いしていた。みんな自分の事をある程度、ある程度だが理解してくれいたような気がした。気がしただけかもしれないがそれが安心感となり活動の気力であった。だが規模がもっともっと大きな東京で知り合いはほぼ1人か2人そんな世界に飛び込んでみると自分なんてちっぽけで何ともない人間だった。自分より努力してる人なんて何十人といた。自分より人気者なやつなんて何十人といた。自分より凄いなと思える存在が今までとは比べられない程たくさんいた。自信過剰になっていた自分が小さく見えたのはわかっていた。わかっていたが認めることが出来なかった。今でも認めたくなかった1年時の気持ちは痛い程わかる。でもそれじゃ一生成長しない。そう思えた。いつか弱さを認めて強くならなきゃいけない時が来る。それが今だ。まさに。そう思った瞬間が何度あったか。結局変われなかった。プライドが勝つのだ。認めたくない気持ちが勝ってしまうのだ。いきなり変わろうとしすぎて自分の気持ちと行動に矛盾が起こってる。だからちょっとずつ、ほんのちょっとずつでもいい。変わっていこう。そういうメンタリティに確実なっている。今でも大好きな仲間と熱く語り合っても意見の食い違いは腐るほどある。腹が立つことだって山ほどある。それでもいつも語り合いの時は俺を否定してくれる。間違いに気づかせてくれる。そんな仲間と思える存在が俺にはいる。果てしなくガキで果てしなく頑固な俺は仲の良さに甘えてグチグチ言い返して言い訳を並べる。それでも尚、語り合いに付き合ってくれて突き放さず真剣に俺を笑ってくれる仲間は最高だ。感謝しかない。憧れの存在であるゾロリという6人集団の先輩たちもそうだ。2個下の俺らの相手をいつもしてくれる。いつも先陣を切って走ってくれる。真似しちゃダメなとこなんていっぱいあるのは分かってる。でもそれ以上に真似したいこと、真似しなくてもはならないことの方が遥かに多い。彼らを周りがどう思っていようと俺は6人6色の生き様が大好きだ。心の底から尊敬する。そんな彼らと語り合う際、仲間たちが涙して悩みや不満を訴える瞬間にだって何度も出会ってきた。入学当初は嫌なことだらけだったけど今こうして仲間や先輩に恵まれていることにもう一度感謝したいと思う。そしてなにより弱くて小さな自分を認め成長するための第1歩はもう踏みだしたと思う。ここからちょっとずつでもいいから成長していく自分を暖かく見守って欲しい。サッカーはもちろん他の事にもどんどん挑戦してしてまう自分を暖かく見守って欲しい。成長途中に色んな道をたどると思うが最後は一緒に笑えるようにする。残りの2年間の目標は明確だ。俺は絶対に成長してみせる。

萬谷 裕太 (まんたに ゆうた)
<経歴>
H.L.Pデポルターレ和歌山→長野FC→興國高等学校

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?