データベーススペシャリストに実務経験なし免除なし専門外から1週間でなんとか合格した勉強方法

■はじめに

家庭にも仕事にも追われるド素人社会人が、とにかく効率を追い求め、2022年にデータベーススペシャリストを取得したプロセスを記すものです。
「1週間で」なんて書いてしまいましたが、休日に10時間以上を勉強に捧げて気合で乗り切った部分も多分にありますので、スケジュールに余裕のある方は2週間以上かけてのんびり勉強してくださいませ。

この記事の狙いは、だいたいネットに転がっている合格体験記は実務経験だったり学生時代に専門にしてたりと、万人受けするものがないので、同じような境遇でチャレンジする方だとか、あるいは経験豊富だけれども試験となると合格できないという方が勉強方法を考える一助としたいというところにあります。

ちなみに私はITエンジニアのお仕事とは縁遠い人間なので、データベースをいつ誰がどのようにして構築しているのか全く知りません。本気でそんなレベルのまま合格してしまいましたが、そのぐらい開き直って点を取ることだけ考えるのがよいかもしれません。

私のプロフィールは、
・30代社会人
・非情報系の理系
・仕事はパワポかエクセルぐらいしか触れない
・5年ぐらい前にAP取得後ひたすらサボってたので、午前1の免除なし
・取得目的は、ちょっと会社で褒められるから

という感じで、データベーススペシャリストに対してアドバンテージは全く無しです。

この状況の中、休日は家族サービスで基本的に時間が取れないので、いかに短期決戦で仕上げるかをポイントに取り組みました。
具体的には今回は勉強期間が1週間だったので(たまたま家族が不在だったためです)、その中で死ぬ気で勉強した方法とスケジュール、マイルストーンをこの記事のメインコンテンツとしています。
土日は10時間以上勉強しているので、それを真似してもらう必要は全くなく、実際は2週間以上かけて仕上げるのが現実的だと思います。ただ暗記の少ないこの試験では極力短期決戦に持ち込んだのが勝利の決め手だったように思います(理由は後述)。

■基本的な勉強スタンス

①インプットとアウトプットのバランスについて
インプットは必要が生じるまで絶対にしないこと!これに尽きます。ひたすら過去問でアウトプット&アウトプット……どうしてもインプットしないと効率が上がらないと判断したときだけインプットにリソースを割いても可だと思っています。知識がなくても過去問の解説を読めば雰囲気でなんとなーく理解できますし、過去問学習が深まっていくと、問題どうしの解説が頭の中で繋がりあって知識は勝手に体系化されていきます。しかも過去問から得た知識なので試験範囲の純度が100%、つまり絶対に無駄な内容がなく、記憶量と勉強時間のリソースを最適に活用できます。

②忘却曲線の活用
有名な忘却曲線の考え方によれば、新しいことを覚えたあと、復習までの時間が短ければ短いほど、思い出すまでの時間を節約できるそうです。
つまりアウトプットするにしても、再び同じ問題や似たような問題に出会うまでの時間が短いほうが、勉強時間のリソースを有効活用できるわけです。
そして、データベーススペシャリストは暗記量が少ない試験です。問われる知識や問題は、過去問をやればすぐに1週できてしまうので、さっさと2週目に突入してしまったほうがよく、長期間でゆっくり思い出しながら勉強して時間を無駄にするよりは、短期決戦で一気にパワーをかけるのが有利だと考えています(もちろん短期決戦の勉強量を長期間維持できれば最も望ましいですが、そんな時間は社会人にはないと思うのです)。
さて、話が逸れましたが、忘却曲線をどう活かすかというと学習のスケジュール組み立てです。復習までの時間を短くする=可能な限り同日中に何度も触れるために、午前2に集中する日、午後1に集中する日、と基本的に1日でよそ見をせずに勉強するようにしました。

③解法はパターン化
似たようなキーワードや問題で何回も間違えたり解けなかったりするものはチャンスで、積極的にパターン化してしまいましょう。
例えば私の場合、午後1問2の学習を進める中で「デッドロック」についての問題に何度もやられていたので、過去問をパラパラめくって「デッドロック」問題を探し、解答解説を読んでどんなパターンがあるのかまとめました。私が認識した中では結局2パターン※ぐらいしかなくて、そうなると頭の整理もつきやすく、もし試験場で知らないパターンが出たらさっさと捨ててしまおうという腹括りもできました。

※具体的には、(まだ勉強されてない方は読み飛ばしてくださいませ)
・2つのアプリケーションが同じ行の共有ロックをかけてしまい、専有ロックに移れないパターン
・2つのアプリケーションが専有ロックをかける順番が違うパターン(1,2,3とかけていくものと3,2,1とかけていくものがあるとどこかでぶつかる)
他にあれば後の受験者のため教えてください。

■参考書

このスタイルでデータベーススペシャリスト攻略を目指すなら、みよちゃん本の名前で知られる下記がよいと思います。
知識は最低限、解答のプロセスにフォーカスを当てたアウトプットにひたすら特化した内容です。
しかも十数年分の過去問全て解説付きでダウンロードできるのでボリュームも文句なしです。

■具体的な学習プロセス

ここからは時系列で1週間をどのように使い、各日の勉強内容とゴールがどうであったか詳細に示すことにします。勉強計画のマイルストーン作りの参考にしてください。
各区分(午前1,2、午後1,2)ごとの勉強方法は最後に超簡単にまとめますので、そちらも参考にしてください。

☆1日目(土曜日、午前2対策):勉強時間10時間ぐらい
ド素人ゆえに、まずはデータベースとは何ぞや?を俯瞰する意味でも午前2で広く浅くスタートしていくのが良かったです。
鉄板の教材は、以下です。

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