冷たい娘。

私の母は昔から大きな病気もせず

多少熱が出ても病院にかからず
自力で治すタイプで、

現在は、70代だけど、
まぁ、比較的元気な方だと思う。

そんな母が２月頃、　
雪道で足を滑らせて転んだらしく手首を痛めた。

数日経っても痛みがひかないため、病院へ行ったら
骨折をしていたとのこと。

実家へは車で１時間ほど。

私も、ほぼフルタイムで働いてるので
特に会いに行くことも、連絡することもなかった。

もともと頻繁に連絡する訳でもないし、
実家には、父と兄がいるし…とも思っていた。

GW目の前になったので、
久しぶりに連絡。

母は「手のこと聞いたしょ？あんたも、兄(次男)も、なーんにも言ってこないし、妹だけだわ、心配してくれたの。」っと愚痴ってきた。

ーー母は、いつもそうだ。
　　　　　

自分が体調崩したりした時なんかは、
「あんたなら、なんにも心配してくれないよね」と言う。

連絡しないこと＝心配していない

と決めつける。

そう思わせてしまう私も悪いかもしれない。

でも、そこまで心配出来ない理由もある。

そもそも、母からの愛情を知らずにいるのだ。

大切にされたとか、
愛された実感がないのだ。
　

もちろん、習い事させてもらったり
短大行かせてもらったり、そういう面では愛されていたのかもしれないけれど、
きっと、私の愛情の受け取り方はそこじゃなくて、
抱きしめられたり、褒められたり、
心が温かくなることが、愛だと思っている。

いつも、否定されて信用してもらえず、
泣けば怒られ、悔し泣きすれば弱いと言われ、

心の根っこなんて全く無い私なのだ。

そんな母親を、どうやって好きになる？

母だって、そんなつもりで私を育てた訳じゃない。ーーなんて理屈では分かっている。

　
でも、私の心がどうしても、
そこを受け入れられないのだ。

私だって母を心配していない訳じゃない。

でも、母からの「あんたなら……」って言葉にまた胸が締め付けられる。

言葉は悪いが、
もう勝手に言ってろ！そんな気分になるのだ。

私は小さい人間かもしれない。

冷たい人間かもしれない。

冷たい娘かもしれない。

でも、そうなってしまったのには、
少なからず、母親の責任でもあるんだぞと思うのだ。

いつも、自分の考えが正しいと思ってる。

人の意見なんぞ、ほとんど聞き入れない。

だから、極力連絡も取りたくないし、
あんまり会わなくても良いとさえ思っている。

それが、私と母の関係なのだから仕方がない。

そう割り切っている。

私の胸の内は一生理解されずに終わるだろう。

母にとって、私は冷たい娘なのだからーーー。