シャンプー小説『ひまわりの約束』
「シャンプー小説」。
それは、シャンプーにまつわる記憶を旅する物語。
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秋のある日、紗希は引っ越しの荷解きをしていた。
ダンボールの山から見つけたのは、ひまわりのデザインが描かれたシャンプーとコンディショナーのセット。それは、ディアボーテHIMAWARIのものだった。紗希は、このシャンプーを使うたびに、あの夏の日の記憶が鮮明に蘇る。
その夏、紗希は友人たちとひまわり畑に出かけた。真夏の太陽の下、無数のひまわりが空に向かって咲いている。畑の一角で、彼らは笑い合い、