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40代スキルなしワーママがフリーランスを目指しはじめた話

あーーー仕事やめたい。

ふとしたときに、つい声に出して言ってしまう。
それくらい、毎日限界を感じていた。
それでも、そのあとはきまって同じことを思う。

「やめて次はどうする? 今と同じ業種への転職はナシ。新しいことをやってみたいけど、40代で未経験って話にならない。今はせっかくの正社員なんだし、ガマンして続けるか……」

不満だらけなのに、行動を起こすための勇気も知識も実行力もなかった。
そんな毎日を過ごしていたわたしが「ものかきキャンプ(以下、ものキャン)」に出会ったことで、フリーランスを目指そうと思うようになった。


1.充実していた仕事

わたしは20代の最後に、今のIT系の会社に入った。
自分なりにやりがいを持って働いていて、社内表彰に輝いたりしたこともあった。
会社のチーム内では一番のベテランで、ひととおりなんでもできた。
当時は残業も特に苦にならず、案件によっては徹夜になったりしたこともあったが、給料増えるしまあいっかなんて感じで、むしろ楽しく働いていた。

30代もずっと同じペースで仕事を続けていて、このままこの生活が続くと思っていたところ、まさかの40歳で出産することになった。
そこから一気に流れが変わった。

2.仕事が無意味に思えるまで

わたしの子どもは、とにかくママママママママで、24時間わたしから離れることはほぼなかった。
子育てってなんて大変なんだと思いつつも、毎日幸せを感じていたと思う。
悩むことも多かったが、最高に充実した日々だった。
でも、育休の終わりは着々と近づいてきた。

育休が残り半年を切ったころから、復帰後の生活を意識しはじめた。
ふとしたときに「え、こんなにかわいい子どもと離れないといけないの?」という考えが何度も頭をよぎった。
子どもが初めて歩く瞬間に立ち会えないかもしれないと思うと、大げさだけど絶望した。
それでも仕事をやめる勇気も選択肢もなかったので、なんとか自分の中で復帰を受け入れた。

でも、すぐに迷いが出てきた。
毎朝保育園に預けるとき、子どもはわたしからなかなか離れず、毎日毎日目がパンパンに腫れるくらい号泣した。
本当に本当に、胸がしめつけられた。
「こんなにわたしを求めているのに、そこまでして働く意味ってあるの?」という疑問が頭から消えなかった。

幸い仕事にはすぐに慣れたが、以前のようなやりがいは持てず、ただ目の前にある案件を最低限でこなすだけになった。
よくある話だが、そんな状態でも子どもが病気になったとき、まっさきに「仕事の調整しないと……」と考える自分がイヤでイヤでたまらなかった。
それでもなんとか、ほぼ無意味になった仕事を続けた。
でも、毎日のように保育園でママと離れたくないと泣く子どもを見るたびに、このままでいいのかという思いは強くなっていった。

3.一冊の本との出会い

数年たつと、子どもは保育園で毎朝泣くことはほぼなくなったが、しょっちゅうわたしにしがみついてママと離れたくないと言った。
家でもべったりなので、わたしの自由な時間はほぼなく、スキマ時間にスマートフォンを見るくらいしか楽しみがなかった。
あるとき、Kindleのサブスクが数か月無料のキャンペーンを見つけた。
もともと読書が好きだったので、スマホでマンガ、雑誌も読み放題なんて最高! と思って即契約した。
そこでたまたま見かけたのが、田原未沙記さんの『脱・週5勤務の働き方』という本だった。



この本では「週2勤務の会社員とフリーランスのかけもち」という仕事のやり方が紹介されていた。
正社員は週5勤務が当然と思っていたわたしにとって、まさに目からウロコ!
そこからフリーランスに興味を持ち、Kindleを読み漁った。
そのうち、ある共通点に気づいた。

わたしが読む本のほとんどで「すごいコピーライターの先生に出会って人生が変わった」というような話が紹介されていた。
最初は「へー、同じ先生なんて偶然だなー」なんて思っていた。
そのうち、表紙やタイトルを見るだけで、これは例の先生が絡んでるな? となんとなくわかるようになった。

でも実際は違った。
表紙を見るだけで、自分の悩みを解決してくれるような内容にわたしがひきつけられているだけだった。
この見るだけで読まずにいられなくなるような本にすべて関わっていたのは、野口真代先生だった。

どれも読みやすくて「これこれ! こういうの読みたかったんだよーーー!」と思わせてくれるものばかり。
どの本も、わたしがひとりで悩んでいたことに寄りそってくれて、さらに新しい生き方を見つける希望にもなる内容だった。

これこそわたしが求めていたものだ!
わたしも変わりたい!

わたしは勇気をふりしぼって、ものキャン7期に申し込んだ。

4.やっぱり仕事をやめたい

ものキャンはすごい。
先生もすごければ、卒業生もすごい。
なんなら同じ7期のメンバーもすでにみんなすごい。
経歴や実績は十分すぎるものばかりだし、発信している内容も深いし、コミュニケーション能力もめちゃくちゃ高そう……
たいした強みもない、本当にそのへんにいるリアルな一般人ってわたしくらいでは……と焦ってしまう。
講座も初回からすごい超特急で内容も特盛だった。
あまりの情報量の多さに「やばいやばいやばい……」と声が出てしまうほど。
課題も正直ハードルは高い。
それでも、なんとかついていきたいと思っている自分がいる。

たいしたスキルはなく、もう40代なかばだけど、ここから変わりたい。
来年にフリーランスになるという目標も立てた。
Xをはじめて、SNSでの発信や交流という、今までのわたしには絶対できなかったこともやってしまった。
本当に少しずつだけど、前に進みはじめていると実感してきた。

今は前向きに「早く仕事やめたーい! 」と思っている。


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