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不登校について思うこと

学校について、教員の労働環境について、今の学校における子どもたちの状況について思うことを語ることを今年はたくさんしてきました。そんな中で、何度も書いては消しをくり返してきて、語れなかったことがありました。
「不登校について」

私は元々学校が嫌いで教員になった人間なので、学校に行きたくないなら行かなくていいじゃんのスタンスは、教員になっても変わりませんでした。

いざ親となり、子どもが幼稚園にも行きたくないと言っている姿を見ていて、学校に行きたくないと言うだろうことは容易に想像できたし、健全だとすら感じていたし、こちらも受け入れる心づもりはしていました。
しかし、現代社会において、受け入れるって結構大変だったのです。

不登校は去年、全国で299,048人(前年度244,940人)であり、前年度から54,108人(22.1%)増加。
2022年の自殺者数のうち、学生・生徒等は1,063人。小中高生514人。

年々増加傾向にあるのに、未だに超マイノリティ。

時々、
「学校へは行くものだ」という考えの方がいる。考え方は人それぞれだけど、教育現場に多い気がしている。

もし学校へ行くことが常識という価値観を、我が子や第三者や教え子に伝えようと言う予定や心意気がおありなら、

その前に、今からお伝えする状況をあなたが突然に突きつけられたことを、リアルに想像してみてほしい。

「今日からあなたはピッカピカの1年生。今後9年間、平日の朝8時からの7時間、そして時々土曜日も、学校に行って勉強しなさい。
あなたが今この教科をやりたいか、大人になって必要かなんて、そんなこと関係ないの。
ちゃんと知識が身についたかのテストもするよ。できなかったら補習もね。
あと毎日宿題出るから必ずやって持ってきて。
クラスはこっちで勝手に決めたから、好きな子も嫌いな子もみんなと仲良くしなさい。
この固い椅子に座って、前を向いて話を聞きなさい。
好きなアイドルの下敷きなんて持ってきちゃダメ、文房具は無地一択。
居眠りなんて絶対だめ。
姿勢を正しなさい。
私語は禁止、質問があったら手を挙げて。
トイレも勝手に行ってはダメ。
うんちするの恥ずかしかろうが全員5分休みに済ませなさい。
体育はこれに着替えて。足出したくないとか、寒いとか、そんなの関係ないから半ズボン一択。
背の順に並んで、座り方は全員、体育座り。
絵描くの苦手とか恥ずかしいとか関係なく描いたら壁に貼るよ。
音痴とか関係ないからちゃんと腹から声出して歌って。
給食も好き嫌い関係なく残さず食べなさい。
グループで食べちゃダメ、前を向いて黙食です。
和食だろうが毎日牛乳飲み干しなさい」

これ、9年間どうぞって、できますか?
私は絶対に無理、できない。

じゃあ子どもはいいの?
選ぶ権利はないの?

私は不登校、大賛成。
でも不登校を選べる社会じゃない。
そういう社会になる兆しすら感じない。

子どもを保育できなければ、虐待とか言って児相にこどもを連れて行かれちゃうかも、そんな時代。

我が家でも、子どもの学校に行きたくないとどう向き合うか、時には夫婦で思いをぶつけ合いながら現実問題の固すぎる壁に悩みながら、最適なくらしを模索しています。

それを今後、少しずつアウトプットしていきたいと思いました。
綺麗事じゃなく、大変なこと、苦しいこと、悩んでることも。

昨日はは下の子と一緒に公園を2つハシゴして、3時間目から我が家の小2は登校していきました。

もし子どもの「行きたくない」に悩んでる方がいたら、一緒に考えてみませんか?

#不登校
#トーキョーコーヒー
#一緒に考えよう

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